日影のこえ メディアが伝えない重大事件のもう一つの真実

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日影のこえ メディアが伝えない重大事件のもう一つの真実

  • ISBN:9784865372410

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内容説明

日の目を見ることができなかった声なき声を

見知らぬ男に恋人を殺された青年の顛末、
貧困が原因で2人を殺めた死刑囚の告白、
校内のいじめによって自殺を余儀なくされた娘を持つ父親の苦悩、
事故により最愛の人を亡くした遺族の闘い。
本書はマスコミが決して伝えない事件のその後を追った
You Tubeチャンネル『日影のこえ』を、さらに深掘りし書籍化したものだ。
犯罪加害者、被害者遺族、関係者の“声なき声に耳を傾け浮かび上がってきた
報道とはまた異なる、9つの重大事件のもうひとつの真実。


■目次

・中野劇団員殺人事件
 ある日突然、恋人を殺された男の絶望と追及と再生の6年半

・千葉小3女児殺人事件
 「日本とベトナムをつなぐ架け橋になりたい」保護者会会長に殺された愛娘の意思を継いで

・大阪21歳女性刺殺事件
 多重人格者の男に娘の命を奪われた母もまた乳がんでこの世を去った

・前橋高齢者強盗殺人事件
 生きるために2人を殺めた土屋和也死刑囚と、自分のためにに我が子を捨てた母とのいびつな絆

・京都アニメーション放火殺人事件
 父、兄、妹が自殺。犯人・青葉真司の身の上に起きていた死の連鎖

・八王子中2女子いじめ自殺事件
 この世界が、もっと不登校にやさしい世界だったら

・三島バイク交通死亡事故
 夫を事故で亡くしても、私は被害者にすらなれなかった

・目黒5歳女児虐待死事件
 なぜ気づけなかったのか。近隣住民の苦悩は今も続く

・大阪姉妹殺人事件
 2人の仇討ちのため、私は犯人の山地悠紀夫を本気で殺そうとした

■著者 高木瑞穂
ノンフィクションライター。1976生まれ。
月刊誌編集長、週刊誌記者などを経てフリーに。
主に社会・風俗の犯罪事件を取材・執筆。
著書に『売春島「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ』『東日本大震災 東京電力「黒い賠償」の真実』
『覚醒剤アンダーグラウンド「日本の覚醒剤流通の全てを知り尽くした男」』(彩図社)、
『裏オプ JKビジネスを天国と呼ぶ“女子高生12人の生告白』(大洋図書)ほか。
Twitter/@takagimizuho2
YouTube『高木瑞穂ちゃんねる』

■日影のこえ
事件記者を経験後、現在ドキュメンタリー番組の制作などに携わっているフリーの映像作家、
我妻憲一郎主幹のYouTubeチャンネル。
2020年10月、積み重ねてきた取材のツテをもとに後輩カメラマンと2人でYouTube用の動画制作を開始。
これまでに「メディアが報じない事件のその後」をテーマに当事者が語る短編ドキュメンタリーを約100本公開。
取り扱うのは、全国的な重大事件と言われたものから新聞の片隅に載って終わってしまったような事件まで多種多様。
YouTubeの収益を使った犯罪被害者支援にも取り組んでいる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くるぶしふくらはぎ

19
事件の関係者には一生消えない痛みを伴った記憶を残す。それを経年劣化させず、片面だけ面白おかしく伝えられた事件当時の狂騒に惑わされず、関係者の今を丁寧に追い、日影の声を表舞台で伝えることで、事件の深部を顕在化させる。趣旨には賛同。できれば、一つ一つの「声」についての深みが厚くなり、更に立体的に見えてくると、取り上げた「日影の声」が生きてくるように感じる。結局、ここでも一面的な「声」でしかなかった。「声」の苦しみは、もっと深く、本書では伝えきれなかった無念さが未だ沈んだままのような気がしました。2022/09/03

こうすけ

18
「大手メディアが報じない事実をつたえる!」という姿勢は共感でき、加害者の掘り下げには色々考えさせられる部分がある。が、被害者側の関係者のディテールを伝えることは、やはりもっと慎重になるべきというか、ある人のケースを見ていると世間から厳しい目線にさらされるのも否めないと感じてしまう(その人に罪はないけど)。むしろ、大手メディア側からすると、あえて報じないことが配慮なのではと感じた。WHOの自殺報道ガイドラインの解釈がずれているのも気になる。ただこうしたYouTubeのチャンネルがあるのは素晴らしいと思う。2022/08/20

香菜子(かなこ・Kanako)

17
日影のこえ メディアが伝えない重大事件のもう一つの真実。高木瑞穂先生の著書。重大事件はないに越したことはないけれど重大事件がなくなることがないのが現実。重大事件がなくなることがないのだとしたら重大事件の被害者家族や重大事件の加害者家族がさらに苦しむことがないように支えてあげることが必要。重大事件の内容だけを伝えるメディア。重大事件の被害者家族や加害者家族のその後をきちんと伝えることだってメディアの役割。高木瑞穂先生のような真のルポライターが増えることを願います。2022/10/08

メチコ

13
表立っては見えにくい数々の事件の背景やその後。 「京都アニメーション放火殺人事件」や「目黒5歳女児虐待死事件」など凄惨で記憶に新しい事件も取り上げられている。 被害者はすでにこの世になく、また周囲の人々の気持ちを慮れば込み入った取材が難しいことは想像に難くないのだけれど、それでも1つの事件で1冊作るぐらいの内容的な厚みが欲しかった。 どう転んでも被害者遺族に決して癒えることのない傷痕を残したまま、ただただ後味の悪さだけが残った。2023/05/16

エリ本

11
理不尽な亡くなり方をする人が後を絶たない。なんて世の中なんだろう。裁判員裁判の判決は重くなる傾向があるというのも肯ける。子供を虐待で殺して懲役4年とかも納得できない。動画配信もしてるらしいけど内容が重すぎて見るの躊躇する。2023/07/01

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