性暴力被害の実際 - 被害はどのように起き,どう回復するのか

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性暴力被害の実際 - 被害はどのように起き,どう回復するのか

  • 著者名:齋藤梓/大竹裕子
  • 価格 ¥2,772(本体¥2,520)
  • 金剛出版(2022/06発売)
  • ポイント 25pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784772417679

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内容説明

相手の意思や感情をないがしろにする性交(不同意性交)は性暴力である。
今の社会で最も一般的な性暴力のイメージは,「突然」「見知らぬ人に」「脅されて」被害に遭うという極めて狭いイメージである。しかし,性暴力の多くは「日常生活の中で」「身近な人から」「暴行も脅しもなく」起こる。また,夫婦や恋人,親子間でも性暴力は起こり,しばしば繰り返されて継続する。
本書は,「望まない性交」を経験した当事者にその経験を語っていただき,その「語り」を,同意のない性交が起こるプロセス,同意のない性交が被害当事者の人生に及ぼす影響,回復への道のりといった観点から分析した,一連の調査の結果をまとめたものである。
「語り」から分かった性暴力の加害プロセスには,大きく「奇襲型」「飲酒・薬物使用を伴う型」「性虐待型」「エントラップ(罠にはめる)型」の4つの型がある。それら四つのプロセスを詳述し,「被害当事者にとって,なぜ被害を認識したり相談したりすることが難しいのか」を解説する。
さらに,性暴力被害を受けた当事者が被害を受けた時およびその後にさまざまな体験を経て,どのように回復の過程を辿り,いまどのように生きているのか,当事者たちの語りを紹介すると共に,彼女たちを回復に導くもの,逆に回復を阻むものについて浮きぼりにし,支援のあり方についても提言する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

19
性暴力被害当事者31名へのインタビュー調査から性暴力の実際について分析している。性暴力としての不同意性交とは「人格をもったひとりの人間であるその人の意思や感情を尊重せずに踏みにじる性交」(203頁)であると結論づけられている。なお、性暴力被害のプロセスに焦点を当て、社会的な上下関係があり、自分を権威づけて相手を精神的に支配するエントラップ型性暴力加害が最も多く見られる、という分析に注目した。会社の上司や学校の教員が性加害に及ぶということは、割と多いように感じた。必読書の一つであろう。2026/03/08

ちきーた

4
被害に遭った方の語りを聞いて怒りや悲しみが湧き上がってきた。彼女らを傷付けたことを許せない気持ちになる。男性たちを懲らしめたくなった。 「あなたは悪くない」と寄り添ってくれる人の存在は大事だと思う。2022/07/03

sho

3
被害を受けた人に起きること(精神的不調、自責、二次被害など)はなんとなく知っていたが、加害がいくつかのパターンに類型化できることを意外に感じた。冒頭に単なる注意書きではなく、つらくなったらお茶飲んで好きなぬいぐるみを……と具体的な方法まで書いてあること、被害者の回復と社会への提案まで書かれているのはいいなと思った。2023/09/18

2
①性犯罪が起こらないようにする ・加害者をうまない ・身を守れる ②事件が起きた時に、事件を事件と認識でき、周囲に助けを求められるように ③最初に繋がった先が初動対応を間違えないように ④長期的に伴走支援できる先があること 各プロセスにおいて、様々な先への様々なアプローチが考えられるけど、課題としては、こんな感じなのかなぁ。2024/10/08

M T

2
症状?がめっちゃ自分に当てはまって、自分は典型的な性被害者だなと思った。その心理状態について解説してくれるので色々府に落ちる。また読みたい2021/09/15

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