内容説明
1973年、12歳の少年は、熱に浮かされたように、日本全国への旅を始めた。デゴイチ(D51)やシゴナナ(C57)と呼ばれた、消えゆく蒸気機関車を追いかける旅の中で、少年は「忘れえぬ人びと」「忘れえぬ風景」と出会う。中学卒業までの4年間に繰り返した旅を通して、少年の「世界」は広がっていく。著者初めての回想記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まこみや
33
少年の旅は、集団での団体旅行でもキャンペーンに乗った旅でもない。一人で企画し、切符を手配し、憑かれたように一人旅を続ける。活字や映像、インターネットによる脳内の虚構の旅ではなく、体を張った実感の旅である。言葉とは社会的なものだ。しかし言葉は個の体を通すことによって力を持つものとなる。「天皇在位五十周年を通して」の一文は少年の旅がまた優れて言葉への旅でもあったことを証明するだろう。この本は、切符を貼ったスクラップブックと写真という「モノ」によって辿られた「考古学」だ。デジタル化した現代では望むべくもない。2022/01/11
takao
1
ふむ2024/11/18
Qfwfq
0
★4.52022/01/25
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