内容説明
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江戸時代にビジュアル化された『方丈記』が現代に!
日本三大随筆のひとつ『方丈記』。学生時代に「行く川の流れは~」という書き出しを覚えさせられた、苦い記憶をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。一方、その出だしフレーズは覚えていても、全部をお読みになった方は少ないのでは?
実は『方丈記』は、1万字程度の長さで、実は通勤・通学の電車の行き帰りで読み終わってしまうほどの、短い随筆です。そして本書はただこの随筆を紹介するのではなく、18世紀末に描かれたとされる「方丈記絵巻」の絵とともに、絵本のように読めるような工夫をしています。
生き生きとした画の描写とともに、疫病、火災、地震などをくぐり抜けた筆者の鴨長明が至った達観が凝縮され、戦禍、コロナ禍、気候変動などに直面する現代のわれわれに、生きたら良いのか強く訴えかけてくるはずです。
読みやすいように漢字や仮名を振り直した本文に加え、現代語訳や解説も収録、SDGsなども叫ばれる乱世の座右の一冊としてお勧めします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
105
師友EMI様よりの御紹介。教科書で学んだ古典を、まともに通読した事って無いなあと思いつつ、読み始める。三康図書館所蔵の『方丈記絵巻』だから本文のビジュアルイメージもとても掴みやすい一書である。六点は学生時代、ふと思い立って石山寺から岩間寺、日野法界寺と、長明の散歩道を一日がかりで歩いたことがある。日野の里まで下ると「鴨長明方丈跡」の駒札が立っており驚いた。狭くてジメジメしているんで、余り住みたいとは思わなかった。そんな昔の事を思い出した。趣が深くなる秋であることだよ。2022/10/04
なお
25
『方丈記』は鎌倉時代初期(1212)に書かれた原稿用紙25枚程の随筆。比較的短く読み易いし、原文に添う形で絵巻がついているので目でも楽しめた。鴨長明は下鴨神社の禰宜の子として生まれる。しかし父親が35才で亡くなり、下鴨神社の摂社の禰宜職を親族によって阻まれ、出家の道を選んだと言う。その経験が庶民目線で大火、辻風、飢饉、地震、遷都の厄難を伝え、終の栖(すみか)となる方丈の庵〔四畳半〕での簡素な生き方を記す『方丈記』に繋がっている。無常観の中でも山里の暮らしを楽しむ健康的な生活は、手本にしたい事が沢山あった。2023/04/05
クボタ
25
高校時代にさわりの個所を古文の授業で勉強したがそこだけしか覚えていなかった。改めてこの本を取って鴨長明が少しわかった気がする。源平の世の中だったろうがそのあたりの政治的なことは出てこない。隠遁生活をしながら火事、台風などの自然災害で世の中がどうなった等書かれており、当時の生活状況が絵巻を見ながら理解できた。2022/10/18
Jampoo
18
江戸時代に作られた「方丈記絵巻」を挿絵に方丈記を読む。後半の解説部では、漢籍に通じた長明がなぜ漢文ではなく、当時主流でなかった和漢混淆文で方丈記を著したのか推測されている。 和歌の語彙と漢語や対句を混ぜながら、韻文の音楽的表現を散文の中に調和させるために和漢混淆文が使われたという説は興味深かった。 「行く川の流れは絶えずして…」といった耳に残る名文は、長明が推敲して選んだ文体こそが産んだ物かもしれない。2025/12/08
kazu4
10
『方丈記』久しぶりに読んだ。でも、若い頃と比べると、だいぶ受け取り方が違ってきたなあと思う。「分かる」っていう感性が増えてきた。 「そもそも、この迷いの世は、すべて自分の心によるものだ。」「魚は水に飽きない。魚でなければその気持ちはわからない。」なるほど❗️2022/09/14




