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内容説明
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自然から採取したものだけで、舟をつくろう。
木を切るナタやオノをつくるため、砂鉄を集め、砂鉄を溶かすために、炭を焼く。
昔ながらの方法で、丸木舟ができあがるまでをたどる写真絵本。
探検家・関野吉晴が、大学の学生とつくった一艘の丸木舟。
機械を使わずにものをつくる醍醐味を伝える写真絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
83
科学絵本。1993年~2002年にかけて南米パタゴニアからアフリカまでの旅をした『グレートジャーニー』の関野吉晴(せきのよしはる)さん監修。武蔵野美術大学で生徒に呼びかけ、船作りをする。日本列島に日本人祖先が渡ってきたルートは3つ。1.北方ルート2.南方ルート3.海上ルート▽東南アジアから黒潮にのってやってきた海上ルートを辿る旅をするために、舟を手作りする。その舟を作るための道具も手作りする。最初は、九十九里浜で120キロの砂鉄集めから、炭焼き、製鉄▽ダイナミックでした。2013年刊2023/06/15
booklight
49
グレートジャーニー後の関野吉晴が、インドネシアから石垣島に、かつての日本人がたどった海上ルート行く。船は丸太から掘り出して、道具は砂鉄から作る。ムサビの教授をやっているので、学生も手伝う。インドネシアの現地の人に手伝ってもらうが、今はもうそんな風に船を作らない。昔作ったことのある人に手伝ってもらう。帆を編むのも同じ。鉄も大学でたたら製鉄、奈良の刀鍛冶に斧、鉈、鑿、釿を作ってもらう。関野吉晴のモチベーションと行動力に脱帽。一個一個は面白いが、それをトータルでプロデュースするモチベーションの源泉はなんだろう。2023/04/16
活字の旅遊人
44
こういうの、やりたいよなあ。グレートジャーニーで一躍有名になった関野吉晴氏。武蔵野美術大の先生になられて、いろいろと面白いことを続けておられます。この本はその一つを、学生さんがまとめたもの。たたら製鉄の復元、いいですね。学生さんたちが交代でふいご踏みをやっている写真が楽しそうで、すごく羨ましい。スラゥエシから石垣への船旅について、写真も記載もないのが、かえってこの本の特徴を出していますね。積読の『カレーライスを一から作る』も似たコンセプト。読もう。2021/05/02
fukumasagami
38
「自然から採ってきた材料でモノを作る」。古代に人類が大洋に漕ぎ出した丸木舟を再現して実際に洋上に繰り出すプロジェクト。まずは舟の本体となる大木を切り出すための鉄器を作るため、砂鉄を集めて製鉄を行う。「砂鉄は、溶かしただけでは、『刃物にする鉄』にはなりません。木炭といっしょに焼いて、還元させるのです。120キロの砂鉄から5キロの鉄の道具をつくるために、木炭は300キロ必要です、そのために必要な炭材は、なんと3トン。」!できた工具を持って船大工のいるスラウェシ島に赴き、木を切り出してまり木舟をつくる。2013/04/06
gtn
33
奈良の刀鍛冶。インドネシアの舟大工。職人の技術と積み重ねられてきた智慧が実感される。敵わない。憧れる。2023/02/14