内容説明
ジョン・レノン、マイルズ・デイヴィス、ボブ・ディラン、ノーラ・ジョーンズ、ザ・バンドetc.――今、日本でもっとも信頼されている音楽案内人のピーター・バラカンが、ロック、ジャズ、ブルース、ソウル、ワールド・ミュージックについて独自の視点と音楽観で書き尽くす。PLAYBOY日本版に足かけ7年にわたり連載したエッセイを単行本化。135枚のCDガイド付き。
目次
まえがき
ラジオDJに選曲の自由はあるのか?
ぼくにとって、車は動く試聴室です
アフリカ音楽は欧米に媚びているのだろうか?
チーム・プレイの醍醐味を楽しむことのできる音楽
本当に心を満たしてくれる音楽に出会う方法
アフリカで一世を風靡した逆輸入キューバン・サウンド
ジャズのルーツをめぐるブランフォード・マーサリスの興味深い話
デビュー・アルバムが大ヒットした二人の女性歌手
ブロードキャスターを名乗るわけ
世の中の嫌なことを忘れさせてくれる音楽
BBCで聴いた!日本人ストリート・ミュージシャン
衛星ラジオがテレビより有力になる日が来る?
長時間のドライヴに、最適なアルバム
30年の時を超え、よみがえった奇跡のシンガー
ラジオのリスナーから来たラテン・ジャズへの誘い
レイ・チャールズが惚れた男とは?
ブルーズとの衝撃的な出会い ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
MASA123
9
図書館の音楽本コーナーで発見。2011年の発刊だけど、内容は2002年から2009年のPLAYBOY日本版の掲載記事を集めたもので、ちょっと古いかな、 ワールドミュージック系の掲載が多くて、それには興味がなくて、ページをスルスルめくっていたが、豊富な挿画に目を見張った。故和田誠さんのミュージシャンの絵は素晴らしいが、本書のイラスト画もとてもすてきだ。作者は沢田としきさん。Wikiで調べたら、2010年に白血球で51歳で亡くなれていた。ということは、本書が遺作のようだ、合掌。心して拝見しよう。 2022/08/30
tsubomi
9
2020.02.25-04.30:洋楽全般についてピーター・バラカンさんがラジオ番組で語ったことを本にまとめたもの。洋楽といってもワールドミュージック率が高く、私の知らないアーティストがたくさん。もともとワールドミュージック好きなので、こんな多様な音楽の世界があるんだなあと嬉しくなりましたし、新しいアーティストを知る喜びあり、既知のアーティストの知らなったエピソードを知る面白さあり、で楽しめました。特に興味を覚えたのはアリ・ファルカ・トゥーレ、ビル・フリゼル、モゼイク。2020/04/30
Shin
2
雑誌に連載されたコラムを単行本化したもので、著者のちょっとしたエッセイ、そして一つ二つのCD、DVDの紹介が記されている。紹介されているのは主にロック、アフリカの音楽で、デレク・トラックスというギタリストがゲキ推しされている。ピーター・バラカンは単なる音楽マニアではなく、業界やブッシュ政権にもプロテストな意見を持っている。 しかし、そこはあまり難しいことを考えず、小言ぐらいに聞き流せばいいだろう。良い音楽に出会いたいと思ったときは、ピーター・バラカンのような熟練の愛聴家にオススメを教えてもらうのが一番だ。2018/02/14
ikemion
2
ピーターさんの古今東西の音楽への愛がつまった日記。2000年代の連載を元に、2011年に出版された本なので、まだまだ活躍しているミュージシャンの録音を多く取り上げているのも嬉しい。ほとんどの録音はApple Musicで見つけられます。一人で知らないミュージシャンを発掘するのは大変だけど、ピーターさんのガイドで沢山のお気に入りが増えました。洗練された文章と楽しくてお洒落な音楽で、素敵な時間が過ごせる本。ウィスキーでも傾けながら楽しみたいです。2017/11/08
クローカ
1
エッセイ。その都度オススメの音楽をユルく紹介していく、という感じでのんびり読むにはちょうど良かったです。ピーター・バラカン氏の文章はそれほど好きでもないのですが、彼の価値観であるとか、発音であるとか(笑)そういった部分が面白くてつい読んでしまいますね。今作も楽しめました。2011/11/28




