内容説明
国家を喪失した民を魅了した、豊饒の地〈ウクライナ〉とは。プロイセン・オーストリア・ロシアの三列強により領土を分割された19世紀、ポーランド文化史上、最も重要な意味をもつポーランド・ロマン主義が開花した。そのインスピレーションの源泉となった〈ウクライナ〉を、美術・文学の中に辿る。【口絵:カラー16頁】
(※本書は2011/8/23に発売し、2022/6/28に電子化をいたしました)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
5
15-82 琥珀は喉に優しい、風邪を追い払うそれは地球の歴史 17世紀美貌の公女バルバラ・オソリンスカの胸元の6つ玉琥珀のネックレスをたたえる詩…★目に痛むダイヤモンドの挑みかかる輝きでもなく 掘り手の血に色取られた紅玉でもなく これ身よがしの黄金の厚かましさもない そは実り豊かな秋の稲波の上にかかる月の光か ・プロイセン・オーストリア・ロシアの3列強により領土を分割された19世紀、ポーランド文化史上、最も重要な意味をもつポーランド・ロマン主義が開花。その源泉となった“ウクライナ”を美術・文学の中に辿る。2011/10/24
宵子
0
ポーランドの芸術から見る「ウクライナ」の扱い・モチーフ・表象について述べたもの。田舎崇拝にも似ている?曰く、ウクライナはポーランド人にとっても心の故郷云々があるのだが、現地の人が聞いたら、どう思うのかな。2013/01/09
T.Y.
0
第1章でウクライナの歴史的概説の後、第2章で美術、第3章で文学からそれぞれ、「ウクライナ」を描いた19世紀ポーランドの芸術を取り上げる。ポーランド美術・文学というマイナー分野の紹介はそれだけで貴重で興味深い。カラー図版も30枚ほどあって十分な質。ところどころに日本の古典文学との比較もあって、一種の風土論のような感も。それほどアカデミックな論でないのは著者の経歴を見て納得。2013/04/06
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