ふつうの未来

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ふつうの未来

  • 著者名:越智友亮
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 左右社(2022/06発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784865280883

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内容説明

若手俳句アンソロジー『新撰21』『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』でも軽やかな口語俳句で注目を集めた著者、待望の第一句集。みずみずしい青春時代から、大人になった「未来」への変遷を鮮やかに描きだす230句。

目次

◆目次
序 池田澄子
I 十八歳
II 花火なう
III 春を暮らす
IV 柚子は黄に
V 三十一歳
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

空の落下地点。

1
蜘蛛の巣は手を繋いでいるが、太陽は手を繋いでいない。マフラーに口を埋めて、好きと言う為の口のメンテナンス。女子と普通に話せないから草の実と話す、ちょっとスピッツのタンポポみたい。駅の擬人化が好き。電車が複数なのに対し、動けない駅は非常に客体的。この駅、アンデルセンのもみの木みたい。漢字を砕いて平仮名にしようとしている。木田智美世代。2024/01/24

アキ

1
身近な出来事を起点にした句がまとめられているが、特に恋について詠った句はきらっと光っていて眩しい。「ゆず湯の柚木つついて恋を今している」「失恋を鰺の小骨を皿の隅」「マフラーに顔をうずめる好きと言おう」「着ぶくれて駅に着いてますとLINE」等が心に残った。それと同時に誰もが経験しているが、改めて言葉にするとはっとする情景や感情を詠った句も印象に残る。「思い出せば思い出多し春の風邪」「気を抜くと雨粒こぼす春の空」「いい風や刈られてつつじらしくなる」「白玉や今が過ぎては今が来て」2022/08/14

Noy

0
好きだった句、 雪もよい湯気のにおいのからだかな 雲雀野や空は球体なのだろう 今日は晴れトマトおいしいとか言って 紙皿を重ねて平ら春の風邪2024/10/23

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