内容説明
防衛省のオフィシャル雑誌『月刊MAMOR』(扶桑社・刊、毎月21日全国発売)
で連載中の「女性自衛官たち」(6月号までの回)の書籍化。
『兵士に聞け』(小学館文庫)からスタートした杉山隆男による自衛隊ルポ、
「兵士シリーズ」の最新刊となる1冊。
全自衛官のうち、約8%しかいない女性自衛官(2021年) 。
“なぜ男社会の象徴のようにいわれてきた自衛隊に入ったのか
“そこで何を目指しているのか“任務を果たす中で、どんな家庭を作り、
どう子育てをしているのか。
9人の幹部女性自衛官に取材を重ねたルポルタージュ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かずぼう
31
結局、男の仕事と言われている業界(私は建設土木業界)でも、くそ力が必要な場面は、ほぼなく、機械化もされて久しい。本書でも語られているが、そんな中で必要なのは、センスなり努力であって、そこに男女の違いは無いと思う、それにしても女性自衛官の子育ての大変さはすさまじい、何とかしてやりたいと思った。2022/09/14
こうせいパパ
11
自衛官にも様々な職種があるが、結婚して子供がいる中で数年ごとに転勤を強いられるのはキツいだろう。結婚しているから、子供がいるからといって転勤が無くなるわけではない。しかし、そうした状況でも仕事と子育てを両立させ、自衛官として立派に任務を果たしているのは本当に尊敬する。2023/02/26
向日葵
9
面白かったです。2年おきに転勤になるというのがとても大変そうですが、やりがいを持って働いている女性たちの姿がかっこよかったです。2023/01/11
よしじ乃輔
7
自衛官にも女性進出が進んでいたのですね。佐官の転勤の多さも目立つなか、育児も重なると自分の時間などまず無いだろうなぁ。そこまで駆り立てるモチベーションは国防だからなのか、やり甲斐なのか。周囲の支援も重要。何にせよ、迷いのない姿に圧倒されました。2022/08/14
nyangle
6
『兵士に聞け』などの「兵士」シリーズの著者が9人の女性自衛官にインタビューして、彼女たちの自衛官としての活動を記したノンフィクション。自衛隊にはいろんな職種があって、そのいろんな分野で女性が活躍しつつあるんだな、とか思うと同時に、女性自衛官にとって子育てはほとんど無理ゲーなんじゃ? と心配になる。本書には子育てを乗り切った人たちが取り上げられていたが、もっと子育てしやすいシステムが導入されればいいのに。自衛官に限らず、この国で子育てするのたいへんすぎるんじゃ? そんな、本筋とはちょっとずれた点が心に残る。2022/07/17