稲むらの火の男 浜口儀兵衛

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稲むらの火の男 浜口儀兵衛

  • 著者名:中島望【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2022/06発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065280034

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内容説明

【小学上級から】
◯国語の教科書で取り上げられた「稲むらの火」。その史実を描いた「安政南海地震津波の図」をカラー口絵で紹介!
◯浜口儀兵衛が生きた時代、日本では何が起きていたのか。彼の生涯を物語で楽しみながら、巻末の年表で幕末から明治の初めの歴史も学べます。

小学5年生の国語の教科書(光村図書出版)の『百年後のふるさとを守る』で紹介された、稲むらの火のエピソードをごぞんじですか? 安政元年(1854年)に起きた大地震、それによる津波から村人たちを救うために稲むらに火を放ち、大勢の命を高台へと誘導したのが浜口儀兵衛(後に浜口梧陵と名乗る)という人物です。
授業で教わるような幕末の偉人でありながら、稲むらの火のエピソード以外、浜口儀兵衛について学習する機会はほとんどありません。この本では、現在も続いているヤマサ醤油の跡とりとして生まれながら、丁稚奉公からスタートし、経営者となってからも勝海舟や佐久間象山といった幕末の知識人たちからとの交流を深め、世界の中で日本がどのような位置づけにあるのかを学んで、村人たちに教育の場をつくろうとした姿をいきいきと描きました。そうした意欲にあふれた人物だったからこそ、稲むらの火のときのことを教訓に、百年後のふるさとを守ろうと、当時としてはとてつもない規模の防波堤を築くことができたのでしょう。
これは知られざる幕末の偉人、浜口儀兵衛について物語のかたちで、すいすい読める読み物です。
稲むらの火の舞台となった安政南海地震津波が描かれた図をカラー口絵で紹介するとともに、浜口儀兵衛が生きた時代に何が起きたのか、巻末に年表をつけました。幕末から明治の初めにかけての歴史も学べてしまう一冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

読書国の仮住まい

5
濱口儀兵衛(梧陵)といえば、まさしく表紙に描かれている稲むらに火をつけて、人々を津波から避難させたエピソードが有名。 今も続くヤマサ醤油の七代目当主として事業を拡大。 安政南海地震発生時35歳。 この後『百世の安堵』足りうる堤防づくりを進めるが、これを全て自費で賄う。 さらに潮浸しとなった水田の上に作ることは、年貢を免れる目的も果たす。 幕末に広がったコレラの時も医療のため私財を投じ、勝海舟にも援助。 最期は念願だった渡米を果たしニューヨークで歿。 小泉八雲が名付けたア・リビング・ゴッドも大袈裟ではない。2024/08/22

kaharada

3
私財を、和歌山広村の堤防工事のために使って、百世の安堵を実現した人。津波の被害にあった田んぼの年貢を納めなければならず困ってる人に、田んぼを潰してそこに堤防建てるって発想するとか眼から鱗でした。藩を当てにせず、被災直後の雇用を生み出し、私財を使って復帰にあて、百世の安堵を考えて行動する。すごい人格者だ。最後にアメリカ行けてよかった。 小泉八雲も絡んでるのがへぇーポイント。2023/12/24

こけこ

3
実話に基づいているので、老若男女に読んで欲しいと思う。津波の恐ろしさや浜口儀兵衛さんの機転など、語り継いでいかなければならない。2023/04/07

エビ

2
ただ稲に火をつけただけの人だと思っていたが、それ以外にも面白い話を持っている人と分かりびっくりした。読んでいる内に、稲むらの火ではなくて他のエピソードで有名になっていてもおかしくなかったのでは?むしろなんで他の話で有名にならなかった??って疑問が強くなったw勝海舟とか関寛斎との繋がりがあるのびっくりしたし、醤油会社がつい最近のコロナに関わっていたのもびっくりした。2024/10/27

keycoba

0
☆☆☆☆★2022/09/13

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