新☆ハヤカワ・SF・シリーズ<br> 極めて私的な超能力

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新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
極めて私的な超能力

  • 著者名:チャンガンミョン【著】/吉良佳奈江【訳】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 早川書房(2022/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 660pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784153350571

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内容説明

自分には予知能力がある、あなたは私とは二度と会えない。元カノはそう言った――ふとした日常に不思議が射し込む表題作、カップルの関係持続性を予測するアルゴリズムに翻弄される男女を描いた「データの時代の愛」など10篇を収録した鮮烈なる韓国SF作品集

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

120
『我らが願いは戦争』は架空戦記的ドラマが面白かったが、本書収録作も並行世界や宇宙で展開するものの、アイデアは奇想天外ながら純粋な意味でのSFレベルは高くない。あり得ない状況で生きねばならない人びとの感情や苦闘を描くのが主眼で、安部公房を思わせる作風は読者の好みが明確に分かれるだろう。ナチス戦犯に「カンタン刑」に似た人体実験を施す「アラスカのアイヒマン」は、間違いなく韓国人読者に「植民地支配の罪状を否定する日本人を同じ目に遭わせられたら」と思わせたはずだ。その意味でチャン・ガンミョンは寓話作家といえるのか。2022/08/16

Panzer Leader

66
初めて読む韓文作家のSF短編集。劉慈欣ほどあっと驚く展開があるわけではないが、バラエティー豊かでケン・リュウや郝景芳の様な読み心地が味わえる。最後の作家の言葉で影響を受けたりアイデアを拝借した作品や映画に言及しておりこれも興味深い。面白かったのはユダヤ人虐殺者のアドルフ・アイヒマンを人の感情を移植できる「体験機械」を利用して裁く顛末を描いた「アラスカのアイヒマン」と恋愛をビッグデータで解析する近未来を舞台にしたあるカップルのロマンスを描いた「データの時代の愛」。2022/09/08

はるを

59
🌟🌟🌟🌟☆。(ややオマケ🌟×3.8)韓国発SF。表紙に一目惚れしたのでコレクションとして買ったは良いが、値段が高杉晋作過ぎる。面白かったけどね。『定時に服用してください。』論理を面白く捻っていて面白かった。でも印象薄。『アラスカのアイヒマン』ラストが蛇足だったけれどこの作品は好き。難しいけど面白かった。『極めて私的な超能力』とてもオサレでロマンチック。良かった。『あなたは灼熱の星に』なんとなく言わんとしている事は分かったような気がするけど凝り過ぎ。面白いのに惜しい。2022/08/04

星落秋風五丈原

28
「データの時代の愛」『コレラの時代の愛』のパロディかなと思っていたら全然違う話だった。データに踊らされて結婚生活が破綻していく。2022/10/21

宇宙猫

26
★★★★ 読み易くてバラエティに富んだ短編集。SFより人間ドラマに重きを置いている感じ。「あなたは灼熱の星に」「アスタチン」が面白かった。2022/09/18

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