内容説明
教育現場ではこれまでのイメージから、間違った学習観が広まっている。その弊害をなくすために、認知科学の視点から「学び」の実態を科学的に明らかにする。
目次
はじめに
第1章 能力という虚構
1 アブダクションから生まれた「能力」概念
2 能力のメタファー的理解
3 能「力」というメタファーが生み出すイメージ
4 論理的思考力は安定しているのか
5 数学的思考力の文脈依存性
6 多様性、揺らぎ、文脈依存性が意味すること
参考にした文献、お勧めの文献
第2章 知識は構築される
1 知識は伝わらない
2 知識の3つの性質
3 知識の構成主義
4 身体化された知識とシミュレーション
5 コトバによる伝達がうまくいかない理由
6 状況のリソース
7 モノ的知識観からコト的知識観へ
参考にした文献、お勧めの文献
第3章 上達する──練習による認知的変化
1 上達と練習
2 練習のベキ乗則
3 練習によって何が変わるのか──マクロ化と並列化
4 スキルとその実行環境
5 プラトー、後退、スパート
6 スランプの中の揺らぎ
7 まとめ──多様性、揺らぎ、創発
参考にした文献、お勧めの文献
第4章 育つ──発達による認知的変化
1 発達とは
2 発達段階
3 子供は本当に別世界の住人なのか
4 複数の認知的リソース
5 同時並列的活性化
6 揺らぎと発達
7 環境と発達
8 まとめ──発達も冗長性と揺らぎの中で生み出される
参考にした文献、お勧めの文献
第5章 ひらめく──洞察による認知的変化
1 ひらめきとは
2 ひらめきはどう研究されてきたか
3 制約緩和としてのひらめき
4 制約緩和における多様性と評価
5 ボンクラな意識、働き者の無意識
6 環境との相互作用
7 メタ学習──ひらめきやすい頭になる
8 まとめ──冗長性と揺らぎがひらめきを生み出す
参考にした文献、お勧めの文献
第6章 教育をどう考えるか
1 素朴教育理論
2 学校教育経験由来の誤った素朴教育理論
3 近接項としての兆候、遠隔項としての原因
4 徒弟制から学ぶ
5 2つの模倣とアブダクション
6 学びを支える動機、そして教師とは
7 まとめと注意
参考にした文献、お勧めの文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
榊原 香織
morinokazedayori
りょうみや
ta_chanko
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