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内容説明
妻と死別し、生きる意味を見失った老ステンドグラス作家篝のもとに、生き別れた孫のあかりが訪ねてくる。ふたりはステンドグラスの制作を通じて心を通わせていくがーー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
26
孤独を抱えた年の離れた二人が出会い、擬似家族が形成される。あまりに手垢の付いた物語が、これほど胸に沁みていくのはなぜだろう。ステンドグラス制作という設定が、物語をまさしく彩っている。「ガラスはカットしてまた誰かが使えばいい」再生の効くステンドグラス。「あかりをつけた時が一番きれいなんだ」暗く閉ざした二人の心に再び光が灯る。ステンドグラス制作を通して、二人の心情の機微が色鮮やかに映し出されていく。それを小日向まるこは、言葉としてではなく、画として伝える。その凄みに息を呑む。(つづく)2022/09/18
ねお
16
やっぱり筆者の絵と世界観や家族観、とても好きだなと思った。丸みがあって優しくて、それでも力強さも感じる線。筆者の祖父を思わせるガラス職人のおじいちゃんが、自分の感性と子供や孫を含む他人の感性は違うものであることに気づき、尊重し、他者を受け入れていく過程がとても丁寧に描かれていて、心が震える。他者が自分で自由に選ぶことを尊重したいと思っていても、自分のエゴや願いが入った言葉を投げかけ、支配してしまうことがある。私はその支配がとても苦手で、息子さんの気持ち、すごくわかるな。何を選んでもいいというのは、自分が本2022/07/05
江藤 はるは
10
傷ついて割れたこころに、あかりが灯る。2022/06/16
akarick777
9
この本を店頭で見て、わたしのことを思い出してくれた友人からのプレゼント。とても、とても良い話だった。2022/10/15
s_s
8
小日向まるこ氏の描く本作は、『アルティストは花を踏まない』から更なる躍進を遂げ、よりマンガとして完成した良作と言える。ひとつの身近な喪失と再生に物語として、マンガという表現方法に合った”絵で魅せる”ことに成功しているのが大きいだろう。間の取り方、切り抜く角度、表情の機微など、何をとってもレベルが高い。積読本の群れの中で今日まで眠らせていたことが悔やまれる。2022/11/12
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