両利きの経営(増補改訂版)―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く

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両利きの経営(増補改訂版)―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く

  • ISBN:9784492534519

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内容説明

既存事業を深め、新規事業を育てる「両利き」こそ、DX・コロナ時代を生き抜く知恵だ。
世界のイノベーション研究の最重要理論「両利きの経営」に関する初の体系的な解説書の増補改訂版。前版は2019年2月に刊行され、経営実務の世界でも大きな話題になった。本書は、2021年9月に刊行された原書第2版の翻訳である。豊富な事例を挙げて、成功の罠にはまった企業・リーダーと、変化に適応して成長できたそれとを対比させながら、イノベーションで既存事業を強化しつつ(深化)、従来とは異なるケイパビリティが求められる新規事業を開拓し(探索)、変化に適応する両利きの経営のコンセプトや実践のポイントを解説する。これは、多くの成熟企業にとって陥りがちな罠であり、イノベーション実現に必要な処方箋が、この理論の中にある。ネットフリックス、アマゾン、富士フイルム、AGCなど、企業事例を豊富に収録。日本企業への示唆も多い。改訂にあたっては、第4章(企業文化)と第7章(イノベーションの3つの規律)などが追加されている。入山章栄氏(学術的な観点から)、冨山和彦氏(実務家の観点から)による「解説」を収録。

目次

解説 いま何よりも「両利きの経営」が求められている 入山章栄
推薦の言葉
日本の読者の皆さまへ
はじめに
第1部 基礎編:ディスラプションに向き合うリーダーシップ
第1章 イノベーションという難題
第2章 探索と深化
第3章 イノベーションストリームとのバランスを実現させる
第4章 競争優位/競争劣位としての組織文化
第2部 実践編:イノベーションのジレンマを解決する
第5章 7つのイノベーションストーリー
第6章 実行面で成否を分ける紙一重の差
第7章 イノベーションの三つの規律
第3部 飛躍する:両利きの経営を徹底させる
第8章 両利きになるための四つの要件
第9章 両利きをドライブさせるリーダーシップと幹部チーム
第10章 成功し続けるために
第1版解説 イノベーションの時代の経営に関する卓越した指南書 冨山和彦
増補改訂版解説 DX・GX時代の「両利きの経営2・0」の登場 冨山和彦

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっしー

6
両利きの経営とは、既存事業を深化しながら新規事業を探索すること。伝統ある企業であっても、既存の事業を貫いているだけではなく、新たな分野に挑戦し続けて現在がある。結論として、企業の持続的発展はリーダーにかかっている。両利きの経営の要素は、組織の明確な戦略的意図、経営陣の保護や支援、対象を絞って統合された適切なアーキテクチャー、共通のアイデンティティが必要。没落していく企業と発展し続ける企業の違いがよくわかった。2022/09/19

スクワッター

3
名著。旧版を読んだ人も、こちらのバージョンを読んだ方が良いです。アイディエーション、インキュベーション、スケーリングのフレームワークは、大企業だけでなくメガベンチャーやスタートアップでも役に立つ点あり。2023/07/23

しゅうこう

2
「探索」と「深化」かぁ…。一部の企業の成功例が載ってるけど、その他の企業が即座に倣えるようなレベルの話じゃないなと思った。よく日本でイノベーションが起こらない理由として、米国企業にいるようなカリスマ的なアーキテクトがいないことが原因という話がある。この「探索」と「深化」だって、圧倒的なアーキテクトの支配下でやる方が上手く行くのではと思ってしまった。日本企業が同じマインドになったら確かに強いだろうけど、足並み揃えることを重んずる文化では、そもそもこういう新しい考え方の浸透が難しいんだよな。2024/04/02

Masa

2
これ、ビジョナリーカンパニーにも通じる内容で、なかなかおもしろかった。深化と探索…結局は経営者のリーダシップと決断力・判断力の違いなんだろうなとつくづく思う。 じゃぁなぜ、わかっているのに決断し行動できないのか? ひとつは四半期単位で決算報告を求められる今の制度。企業は社会の中で信頼される必要があるので安定性・確実性が絶対条件、そのためには深化に偏っていかざるを得ないのだろう。それに拍車をかけるのが、経営陣の保守的な考え方と責任感の欠如。ビジネスの芽よりリスクを優先するようでは新しいアイデアは生まれない。2022/10/09

もなこ

1
2・7・8章のみ読了。新規事業に時間とお金を割かないとなぁ(泣)。2024/04/11

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