内容説明
仏教の解説で人気をほこる僧侶で宗教学者の著者が、経典のみならず「歎異抄」や「日本霊異記」も範囲にいれて、恐れ、怒り、笑い、悲哀、老病死のお経を読み解く。専門家にそのテーマに関心をもつライターが尋ねる対話形式で、現代人のかかえる悩みに仏教の知恵が効く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よ
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執着心を捨てれば老・病・死は解決する、、、なんだかすごい世界だ。「生まれたものには死があり、会うものには別離がある。一切の愛しいもので永遠に存在するものはない」この言葉がすき2022/11/05
Go Extreme
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「恐れ」: 恐怖経を読む 恐怖から安らぎへ 恐れることなく歩め 今へと心を傾ける 人は恐怖を求めている 恐怖と宗教のつながり 「怒り」: 宗教学者の手口 バラモン相応の誹謗経を読む 仁王禅から慈悲の怒り 宗教体系と世俗社会 「笑い」: 宗教と芸能の密接なつながり 仏教における”もの語り” 「悲哀」: 仏教に描かれる悲嘆 悲嘆の経典としての感無量寿経 その後の阿闍世 「老・病・死」: 大般涅槃経に見る釈迦の臨終 世界は美しい ブッダの臨終 仏典を通し死を考える 自死幇助について 揺らぎ続ける 安楽死について2022/06/30