内容説明
ムシムシ新聞社の自然科学部記者、七星あまみちくん、ある日、部長に読者の女の子からの手紙を見せられた。「私はカタツムリが大すきです。近ごろカタツムリが見つかりませんが、どこに行くといますか? それにもっとカタツムリのことが知りたいです」
早速あまみちくんは調査。土のあるところにいるということがわかったので取材に出かけた。イノシシ、ヘビ、マイマイカブリ、ヒメボタルやマイマイチツツハナバチなどに出会い、たくさんの話を聞く。そしてわかったことは……?
生きものによる自然の循環を、カタツムリをテーマにわかりやすく説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mug
49
てんとう虫の記者が、ある女の子からの手紙に応えるため、カタツムリについて調べることに。 カタツムリって、色々な生物に食べられちゃってたのね( ; ゜Д゜) 知らないことが多すぎてびっくり! 色々な虫が出てくるけれど、絵が可愛いので虫嫌いでも大丈夫✨笑2021/03/22
にゃんた
23
この絵本大人が読んでもすごい! カタツムリの情報量ハンパない。いろんなページで思わず前のめりになりそうだった(笑)!マイマイツツハナバチがカタツムリの殻で子育てするところでは、去年自分が見た泥バチ(?)の巣の中の青虫思い出したりして、うーむ楽しい。こういう絵本孫に読み聞かせたらいつかファーブルみたいになれるんじゃじゃないかと別の感動に浸るのだった。2021/05/03
ほんわか・かめ
22
《カタツムリを最近見かけません。どこにいますか?カタツムリについて知りたいです》という手紙を元に、記者のテントウムシが取材に出かけるという設定。カタツムリは餌になるしすみかになるし、フンは栄養満点だし。カタツムリが自然界でどういう位置付けにあるか、興味深く読みました。すべての野生動物は何かに食べられ、その命の糧になり、土に還る、それが野生動物の証。2021/01/07
遠い日
15
知っているようで知らないカタツムリのこと。しょっぱなから、殻が右巻きと左巻きがあると読んで、あれ?巻く方向は決まっていなかったけ?と混乱。記憶の不確かさにがっくり。この一冊で、カタツムリのこと、相当詳しくなれるはず。カタツムリはコンクリートも食べるけれど、やっぱり都市部からは追いやられているのだと知って、悲しくなります。2018/09/15
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
三輪一雄さんの絵本大好きです。こちらは未読だったので出会えて嬉しい!カタツムリはどこにいる?という副題通り、カタツムリについて詳しく分かりやすく書かれています。大人と子どもの見分け方(殻の違い)や、子どもの産み方など見返しも情報がたっぷりです。 2019/05/01