内容説明
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東アジアで米を原料とする発酵飲料が廃れていく中で、なぜ日本でのみ酒の製法が存続し、続いているのか。土地、水、気候とともに、歴史と文化、宗教など日本のアイデンティティと深く結びつき独特の発展を遂げてきた日本酒を、フランス人である著者がワイン文化と比較しながら紐解いていきます。
欧米での酒ブーム、国内での地酒に対する注目など、グローバル化と共に新たな展開を始めている日本酒について、生産地保護などこれから取り組まれるべき課題などにも目を配りながら、日本酒の魅力を余すところなく紹介します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐倉
9
図書館本。sake…つまり日本酒を軸に化学、技術的、国際的な面を解説するのみならず古代から現代史までを捉え直す日本史でもあり、かなり濃密で興味深い一冊だった。米を発酵させたアルコールは東アジアに広く存在したが、いずれも蒸留酒に取って代わられた。日本酒が特異なのは70年代にビールにその位置を譲り渡すまで主流であり続けたこと。現代に至って時代遅れの代物として風前の灯となるかに見えた……原著はそこで終わり、後は未来の話になる。現在の日本酒の立ち位置はボーメール氏の提言した未来を歩みつつあると感じた。2022/12/14
山のトンネル
6
フランスの学者がまとめた日本酒の論文のようなもの。2023/02/12
れいだー
3
フランス人著者ということもあり、日本人とは全く違った角度から日本酒の起源から現代に至るまでの歴史、文化的背景まで語られており、我々が普段当たり前と思って触れていた日本酒に対しての考えはまさに日本に独特なもの。 翻訳本で専門的な用語も多いので、所々理解が及ばない内容があったが、それでも大変有益な事が多々知れた。 日本酒がいかに日本の文化に根深く関わって来たものなのか、世界に評価されるべき素晴らしいものである一方、課題も山積みであり、古びた物にしない為にも業界全体が改善に向けて取り組む必要性を感じられた。2024/05/17
takao
3
ふむ2022/09/04
なん
2
フランス人研究家が俯瞰した日本酒学。日本酒の定義についてアル添酒の立場をどうするか曖昧にすべきではないなど目からウロコの印象。自分はアル添酒肯定派だが、グローバル視点ではどうなのだろう。日本酒はもともと海外向けのものではなかったから色々と考えさせられた。これはリベラルアーツだ。少し時間はかかったが、こんな本を読みたかった。2025/05/07
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