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内容説明
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舞台は15世紀半ばのイタリア。当時、まだ「職人(アルティジャーニ)」という立場で腕をふるっていた画家たち――ボッティチェリ、レオナルド、アントネッロらの青春時代から老境までを美麗に活写する。フィレンツェのアカデミア美術学院で学んだヤマザキマリが、その体験を十二分に活かして描く初の本格オールカラー漫画!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
109
ヤマザキマリさんによる副題にもあるように「ルネサンス画家職人伝」ということで、カラーの贅沢な本になっています。私の好きな画家であるフィリッポ・リッピやボッティチェリ、ベッリーニ、ドナテッロ(当然のことながらダ・ヴィンチもですが)などが出てきます。相関図もありわかりやすいのですが、惜しむらくはそれぞれの登場が少なくもう少し一人づつの生涯などをじっくりと描いてくれればという気がしました。2023/05/08
アキ
108
ヤマザキマリのこだわりの詰まったルネサンス画家列伝。Gli Artigianiとは職人、まだ画家が職人だった頃の15世紀イタリアは、ローマを中心とする教皇国家の周囲にフィレンツェ共和国、ヴェネツィア共和国、マントヴァ侯国、ナポリ王国、シチリア王国などがあり、フランドルから油彩の技法が伝わり、時代の変わり目を迎えていた。フィレンツェ篇ではサンドロ・ボッティチェリ、ナポリ篇ではアントネット・ダ・メッシーナ、ヴェネツィア篇でジョヴァンニ・ベッリーニを中心に綺羅星のような登場人物が生き生きと描かれているマンガ。2022/07/24
榊原 香織
80
オールカラーマンガ。ヤマザキマリの本気 ルネサンス期イタリアでは画家は金になる職業だったらしい 直球勝負、笑いなし 2022/10/21
punyon
44
絵画の鑑賞は好き!が、自分が好きか嫌いかでみるだけで、芸術的知識は皆無(笑) あのヤマザキマリさんが描くルネサンスの巨匠たちのオールカラー漫画を見つけ、それがまた、素敵に描き込まれた絵だったりしたものだから、思わず手に取ってしまった💦当時はまだ画家という職業はなく、ルティジャーニ(職人)として互いに影響し合う絵師たち。遠近法のウッチェロが描く幾何学模様。ダヴィンチに影響を与えたアントネッロ・ダ・メッシーナの微笑。ボッティチェリの師の息子がなぜかダヴィンチの弟子?! 新しい技法を目指した彼らの軌跡が面白い2022/09/05
シフォン
37
芸術新潮で連載されていたものがまとめられたもの。史実に沿ったオールカラーのマンガは珍しいが、視覚的に見ることによって、よくわからなかったルネサンス期を、当時のイタリアの様子を少し知ることができたことはありがたい。ダヴィンチはやはりすごかったのね。ポッティチェリ、メッシーナが気になってきた。肖像画と「微笑」、アルティジャーニから「芸術家」、という時代、まだまだ理解したとはいいがたいが楽しく読めた。2022/09/11