内容説明
記憶の片隅に残る、しかし、覚えていない「夢」。自分は何かと戦っている?――製菓会社の広報部署で働く岸は、商品への異物混入問い合わせを先輩から引き継いだことを皮切りに様々なトラブルに見舞われる。悪意、非難、罵倒。感情をぶつけられ、疲れ果てる岸だったが、とある議員の登場で状況が変わる。そして、そこには思いもよらぬ「繋がり」があり……。伊坂マジック、鮮やかなる新境地。(解説・川原礫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
334
★★★★★★☆☆☆☆挿絵が特徴的な伊坂幸太郎の長編。製菓会社に務める岸は、あるクレーム処理の過程で都議会議員・池野内、人気絶頂のアイドル・小沢と知り合う。彼らには8年前、同じ火災現場に居合わせた過去があり…。夢の中での格闘が現実世界にもリンクするというファンタジックで荒唐無稽な世界観とは裏腹に、新型ウイルス感染者に対する世間のバッシングなどは(コロナ禍前の執筆なのに)実にリアル。初めは不明だった挿絵の意味が徐々に判明してくると俄然面白くなる。日本文学史上最もハシビロコウに焦点を当てた作品なのは間違いない。2022/10/15
mae.dat
321
『クジラアタマの王様』だったとは( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)キヅカナカッタ。らしい感じの伊坂キャラクターが進行して行きます。特に都議会議員だった池野内氏でしょうかね。真面目なのか不真面目なのか。国政に打って出て、最後には厚生労働大臣に。特異ながらの正義感を持っているのに、倫理観が怪しくて。これが政治家としての矜持と言うものなのか( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)。夢と現実の、そして過去、現在、未来へのシンクロが素晴らしい。いつもの事ですけど、手垢ベッタリの前振り。流石に発散すると思いきや見事に収束するよ( ¨̮ )。2024/08/14
五右衛門
301
読了。期待通りでした。いや期待以上でした。だからこそ伊坂作品やめられません。斬新な構成で序盤は挿絵が何を指しているのかな?でしたが後半は挿絵が気になりハシビロコウが強すぎるのを見てあ~現実では困難が待っているんだろうな。なんて見ていました。けれどもそこは伊坂作品の真骨頂、本領発揮で最後は胸がす~とする思いでした。時節柄?のコロナウィルス感染ネタもありましたが実は流行前の作品とは!向こうの世界で予知夢でも見たのかな?向こうの世界では勝利を収めていました。よね。兎にも角にも新品買って読んでよかった。2022/07/06
しげき
250
コロナ禍前に出た本みたいだが、今の世界とリンクしてる場面もあり、予言してるかのように思えた。クジラアタマの王様とはそういう事だったのかと最後の最後に分かりました。2022/10/31
nobby
185
このラストでの伊坂さんが示すメッセージは大好き!何やらゲーム世界を思わせる冒頭の挿絵からのワクワクと裏腹に、語られるのは製菓会社広報部を舞台にしたトラブル対応など地味な日常…徐々に匂わされるもう一つの世界、あちらの勝ち負けがこっちの結果に繋がる!?この魅惑の設定ありつつ、パラレル描写は僅かという斬新さが実に上手い!ほぼ全編網羅しての伏線回収のうち「VHSとベータ」がツボ(笑)後半のパンデミック展開での恐ろしき予言めいた生々しさに覚える驚愕…『クジラアタマの王様』なるほど!直球そのもの引用するセンスがいい!2022/07/06
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