新潮文庫<br> あの夏の正解(新潮文庫)

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新潮文庫
あの夏の正解(新潮文庫)

  • 著者名:早見和真【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2022/06発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101206929

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内容説明

2020年、新型コロナ感染拡大により春のセンバツに続いて夏の甲子園も中止。愛媛県の済美と石川県の星稜、強豪2校に密着した元高校球児の作家は、選手と指導者に向き合い、“甲子園のない夏”の意味を問い続けた。退部の意思を打ち明けた3年生、迷いを吐露する監督。彼らは何を思い、どう行動したのか。パンデミックに翻弄され、日常を奪われたすべての人に送る希望のノンフィクション。(解説・山本憲太郎)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

110
作者は桐蔭高校野球部出身。彼が3年になる年の1月に阪神・淡路大震災があった。夏の甲子園の開催を危惧しながら野球の練習をしていた彼は、結局その夏の甲子園をベンチですごした。その作者が、コロナ禍が始まった2020年の夏の開催されなかった甲子園について思い、石川の星稜高校と愛媛の済美高校を取材したもの。星稜高校は県内大会の決勝で負けたが、甲子園で行われる限られた数の試合のひとつに出場できた。ググって知った星稜の内山くんのその後に安堵した。彼らの声とともに、圧倒的に強かった履正社の生徒たちの声も聞きたかったな。2023/12/10

遥かなる想い

88
2020年の「甲子園のない夏」を描いた作品である。 甲子園に賭けた高校球児及びその関係者たちの心情を 元高校球児だった著者が描く。 愛媛県済美高校、石川県星稜高校の生徒・監督らの 戸惑いを丹念に追う。 愛媛と石川を何度も往復しながら、あの夏の 高校球児たちの心情を描く。 いつかは そんな夏もあったと思い出しであろう 夏の貴重な記録だった。 2025/07/23

mike

80
コロナ拡大の煽りを受けて甲子園が中止となった2020年の夏。愛媛の済美と石川の星稜の監督と球児を追ったルポルタージュ。球児の思いを慮り苦悩する監督、突然梯子を外され気持ちの持っていき場を失い困惑する球児の姿が浮き彫りになっている。彼らは言う。あの夏は大切なものを見つけ人間的に成長できた時間だったと。でも、この取材を通して吹っ切れたのは早見さん自身だったのかもしれない。取材を受けた済美の矢野と星稜の内山。共に捕手だった二人が今同じヤクルトに所属しているのは、何だか早見さんの齎した不思議な縁の様な気がする。2025/07/15

ほのぼの

69
タイトルの「あの夏」とは2020年、コロナで甲子園での高校野球が中止となった夏のこと。そういえば、そんな事もあったな…なんて呑気な気分で手に取ったら打ちのめされた。ズタボロ。フルボッコ。三振アウト。ページをめくるたび胸が詰まり涙がにじむ。これがノンフィクション!?どんだけドラマチックなんだ高校野球!桐蔭の野球部だった早見さんだからこそ書けたルポルタージュ。文庫化の際に加筆された「追章」と愛媛新聞記者、山本さんの解説にも胸が熱くなる。読みながらふとTVのヤクルトvs横浜に目をやると内山壮真!奇跡かっ!?2025/08/14

69
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/08/post-9f875c.html 今年は元通りの形で、大会がスタートしました。2023/08/07

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