内容説明
モンゴル、アラスカ、カナダ。化石を求め、年間3分の1は海外へ出かける。灼熱や濁流と闘い、時にグリズリーと遭遇。探検家のように危険なフィールドを歩み、鷹のように目を凝らし続ける目的はただ一つ、歴史を変える大発見だ。そして、遂に北海道で日本初の全身骨格を発掘。カムイサウルス・ジャポニクスと命名した。世界で知られる恐竜研究者による最も熱くてスリリングな発掘記・完全版。(解説・郡司芽久)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
118
2022/7/16 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2023/12/23〜12/26 恐竜研究者の小林さんの本。化石発掘現場のリアルな様子が描かれていて興味深い。こういう研究は宇宙の研究と並んでロマンに溢れていて楽しそうだなぁ。2023/12/26
はっせー
68
生き物に興味がある人や恐竜が好きな人に読んで欲しい本になっている!まず表紙をみてほしい。川上和人著『鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ』に似ている。おそらく書いた人が同じであろう。この表紙をみて多分この本も面白いはずと考え読んでみた。通読して思ったことは川上さんとは違った面白さで溢れていた!恐竜の発掘ってこんなに大変なのかと思いながらも化石をばれないように砂で隠すなど色んな工夫をしていた。はー。福井県に行きたい!恐竜博物館に行きたい!そう思える作品であった~2024/01/23
yamatoshiuruhashi
59
待望の文庫化。著者も似たようなことを語っているが、男の子には「恐竜少年」の時代があると思う。(実は「昆虫少年」の時代もあると思っている。)その好奇心を持ち続けて「学者様」にまでなるのはどれほどの好奇心の持続と努力があったのか推察に余りある。その小林博士が恐竜発掘現場の現実、最新の学説、そのほかのこぼれ話を語ってくれるのだから面白くないはずがない!あらゆる意味での環境が私自身が「学者」になることを許してくれなかったが、このような人たちの本を耽読できることで「無かった人生」を楽しめる気がする。2023/02/09
ホークス
51
元本は2019年刊。恐竜研究に打ち込む著者の話にワクワクした。アラスカでハイイログマと対峙し、中国の砂漠で遭難しかける。何年ごしで狙った化石を発掘したり新発見が認められ、悦びを爆発させる。化石を盗掘して売りさばく者たちに怒り、研究に惜しみなく協力する人たちに感謝する。尽きないチャレンジ精神に憧れる。恐竜という対象に没頭する著者が羨ましい。そんな著者も、お山の大将になり、謙虚さを失う危機を経験してきたようだ。英雄視されても嬉しくはないだろう。自分なりの輝きを追いかけて生きたい。楽しむ人でありたい。2022/09/11
うえぽん
41
恐竜学者がゴビ砂漠、アラスカ、カナダ、北海道等での恐竜発掘経験を記したエッセイ。フロート機やヘリでの現場への接近、現地でのグリズリーとの遭遇、巨大化石発掘後のトラックへの積載作業など、地味な作業と言いつつ、命を賭けた研究調査に頭が下がる。盗掘や化石売買への反対とアマチュア発掘者への依存のジレンマにも言及。日本初の全身骨格「むかわ竜」を北海道むかわ町の多大な協力で発掘した経緯も初めて知る。学者間の国際的ネットワークと次世代の育成にも触れているが、近年大学に恐竜学部を設置した例もあり、今後の発展に期待したい。2026/06/02




