内容説明
西尾維新が、言葉の持つ無限の可能性に挑んだ意欲作!
リポグラム[英lipogram](名詞)
特定の語、または特定の文字を使わないという制約のもとに書かれた作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょん
21
よっみにくい(笑)面白い企画の本ですが読みにくい、飽きる(笑)でもさすが西尾さんでした。最後のお話の舞台、善行がポイント化される世界は面白いなぁと思いました✨2023/08/11
こばゆみ
12
特定の文字を使ってはいけないという制約(リポグラム)の元書かれたお話が3パターン。それぞれのパターン毎に制約なしで書かれた通常バージョンと、リポグラムバージョンが複数収録されていて、その違いを楽しめた(^^) 使ってはいけない文字の数がとにかく多いので、突然関西弁になったり古典文学ぽくなったり、端々に作者の奮闘具合が窺えて面白かった!2022/07/23
にぃと
10
講談社ノベルス版登録済み。 一昔前の萌え4コマみたいなタイトルだが、中身は意欲作飛び越して実験作品みたいなもので、読む方も大変。リポグラム、というルールに則って書かれてるけど、同じ内容が5話続くので、楽しめるかどうかは相当人を選ぶと思う。正直これが文庫化するとは思ってなかったのですごく意外だった。文庫版には書き下ろし掌編があるが、講談社ノベルス版はイラストレーター、マンガ家さんの扉絵、そして後書きがある。この辺はお好みで、という感じ?2022/09/24
bluemint
6
言葉遊びの実験なら同人誌でやってくれ。金と時間を読者に強いるのはやめてくれ。2023/12/16
Porco
6
リポグラムと言えば筒井康隆の『残像に口紅を』が浮かぶ人間なのだが、手法は同じなれど内容は結構違いが多くこちらは同じシナリオを複数パターンでただリポグラムを行っている。ただその方式の都合上、西尾維新の技巧に対して賞賛はすれど内容の面白さは別で内容や展開は同一なので2パターンも読み進めてしまえば、読みものとしては飽きてしまう。 小説の体をなした芸術作品として、成立した作品な気がする。2022/09/11