ブルーバックス<br> カラー図説 生命の大進化40億年史 古生代編 生命はいかに誕生し、多様化したのか

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カラー図説 生命の大進化40億年史 古生代編 生命はいかに誕生し、多様化したのか

  • ISBN:9784065282281

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内容説明

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本書は、40億年に渡る生命の進化史を綴る全3巻企画の一冊目、古生代編です。進化の新たなステージに登場した特徴的な種を特に取り上げ、豊富な化石写真と美しいカラー復元画とともに解説していきます。
古生代編では、生命の誕生から哺乳類の祖先に近いグループである単弓類の登場までを7つの地質時代を通して見ていきます。生命の誕生した先カンブリア時代から、多種多様な多細胞生物が登場したカンブリア紀、三葉虫類やウミサソリ類が繁栄したオルドビス紀とシルル紀、魚類が大繁栄し、脊椎動物が四肢をもち陸上への足がかりを築いたデボン紀、植物が大森林をつくり、巨大昆虫が栄え、爬虫類が登場した石炭紀、そして哺乳類の遠い親戚である単弓類が繁栄したペルム紀までの37億5000万年の生命進化の歴史。各時代に現れた、進化史上で重要なおよそ80種をピックアップして紹介。本書に登場する生物を追っていくだけで、生命の進化の流れが理解できる構成になっています。

目次
第1章 はじめりの時代 先カンブリア時代
第2章 爆発的進化の時代 カンブリア紀
第3章 先駆者たちの時代 オルドビス紀・シルル紀
第4章 革命の時代 デボン紀
第5章 終焉の時代 石炭紀・ペルム紀

著者紹介
土屋 健
オフィス・ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者、サブデスク(部長代理)を経て2012年に独立し、現職。近著に『機能獲得の進化史』(みすず書房)、『地球生命 水際の興亡史』(技術評論社)、『恋する化石 「男」と「女」の古生物学』(ブックマン社)など多数。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

106
古生物学とは化石から生命の歴史を解き明かす科学。40億年の生命の進化、全3巻シリーズの1巻目。古生代編。約5億3900万年前のカンブリア紀から現代までを3つに分け、約2億9900万年前ペルム紀までの古生代の代表的な生物を、カラーのCG画像を多く用い、生命の歴史の流れが理解しやすい。現代から時代を遠く遡るにつれ、奇妙な形態の生物が生まれては絶滅していったことを知る。カンブリア爆発は眼の誕生によって起こったことや、5億年前には神経が現生種に近いレベルであった、デボン紀から景色が緑色になったことなどを知った。2022/10/07

ホークス

45
2022年刊。新たな発見や学説を盛り込んでいて、写真とイラストも充実。幾つかの種族を深掘りしているのも楽しい。最初の覇者アノマロカリスの口は、意外と硬い物が苦手だったらしい。後にはプランクトン食の種も現れる。今もそれなりに繁栄している頭足類(イカ・タコ)は、多様な貝殻で浮き沈みをコントロールしていた。三葉虫類は大繁栄した後、防御のためトゲだらけに変わってしまう。我らが脊椎動物は長らく下積みだったけど、やがて強力な捕食者を次々と輩出。上陸した後も暴君的で、中生代の恐竜につながっていく。やっぱり血は争えない。2022/09/30

テト

29
地球上の生物の進化のお話はおもしろいのですが、いつも登場生物の多様さと名前に混乱してしまい、世紀の名前もなかなか覚えられないでいましたが、今回この本では特に古生代に注目してじっくりと知ることが出来ました。特にほとんど全ての古生物の想像図のイラストだけでなく、化石標本もひとつひとつ提示していて、またまだ続くであろう古代の生物への研究と推測の楽しさを一緒に感じることが出来ました。2023/07/31

まいこ

25
捕食せず動く必要もなく、左右相称ではなかったエディアカラ生物、恐竜の1.6倍もの時代を生きた三葉虫、カンブリア爆発も。絵がすごくきれい。もうすぐ、VRでこういうの楽しめるようになるんだろうか?ジュラシックパークみたいなテーマパークを自宅で楽しめるようになるかな。自分は石炭紀を見たい。高層ビルほどの樹高のシダ植物の森に、巨大な昆虫が飛び交う。70cmのトンボが向かってきたら恐怖だろうな。2022/09/19

石油監査人

21
著者は、サイエンスライター。この本では、アノマロカリスや三葉虫といった5~2億年前の古生代の生物を、150点以上のカラー画像を使って解説しています。貴重な化石の写真を数多く掲載している点が特徴的で、珍しい化石の発掘時の驚きや感動が伝わってきます。また、2020年に報告された指のある肉鰭類(シーラカンスの仲間)の化石の話題など、最新の情報が反映されているのも古生物好きには嬉しい点です。カンブリア紀の眼の誕生が爆発的進化につながったという、光スイッチ説に興味があるので、次はその関連本を読んでみたいと思います。2024/04/03

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