世界と日本を目覚めさせたウクライナの「覚悟」

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世界と日本を目覚めさせたウクライナの「覚悟」

  • 著者名:倉井高志
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • PHP研究所(2022/06発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569852430

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内容説明

前ウクライナ大使による初の単著。ロシアの政治・経済・軍事について、ウクライナは世界でもっとも深く、かつ実体験に根ざした見識をもつ。日本の安全保障を考える上で、ウクライナの知見が大いに役立つことは間違いないだろう。他人事ではないこの戦争で、日本人は何を得ることができるのか。ロシアの軍事侵攻に対し、ウクライナ人が「最後まで戦う」という覚悟で抵抗を続ける精神的な背景には、ロシアとの歴史的関係、なかんずく近年のロシアによるウクライナへの仕打ちに対する思いがある。その「覚悟」「仕打ち」が何であったのか。2021年10月までウクライナ大使を務め、それ以前にはロシア公使も務めた、ウクライナとロシアの両国事情に精通する、数少ない専門家による提言。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

32
ロシア連邦の侵略に対するウクライナの抵抗は希望である。今やロシア解体も現実味を帯びている。2023/02/27

hiroizm

27
前ウクライナ大使によるウクライナ戦争についての一般向け解説書。両国の対立関係の歴史的変遷や、プーチンのウクライナ観と侵攻理由、徹底抗戦へと至ったウクライナ側の社会背景など俯瞰的論理的に整理されていて事前の予想以上に明快。侵攻に至る経緯、欧米各国や国連の対応と問題点、中国政府の対応の背景や分析もなかなか説得力大。ウクライナ情勢に興味があっても忙しくてなかなか追えない自分のような素人さんにお勧め。また日本の大使クラスの人が現代世界をどう見てるか?の参考資料としても読む価値十分と思った。2022/09/25

紙狸

18
2022年6月刊。著者は元外交官。19年から21年まで駐ウクライナ大使。その前は、在モスクワ大使館で4回勤務。ロシアのウクライナ侵攻の衝撃につき動かされ、元外交官としては思い切ったことを書いている。「力には力で対処するしかない」と。ゼレンスキー大統領を就任時から観察し、G7の大使の一員としてしばしば面会もした。ポロシェンコ前大統領に比べてゼレンスキーは当初、ロシアに対してはより対話志向だったという。しかし対話は成果をもたらさなかった。ゼレンスキーもロシアについて学習したということか。2022/11/16

めっかち

6
今次ウクライナ紛争についての優れた入門書。ウクライナの歴史から説きおこし、「プーチンはなぜ侵略をしたか?」、「今、日本は何をなすべきか?」まで論じられている。おかしな言説に騙されないよう、基本をしっかり抑えておきたい。2022/09/19

お抹茶

4
著者は前ウクライナ大使。歴史の中で形成された人間的な感情と,安全保障論というシステムの両面を見ている。ロシアをはじめ他国に支配や圧力をかけられ,それに抵抗してきた歴史的経緯でウクライナ人としてのアイデンティティは強固なものになり,ロシア軍侵攻に対する不屈の抵抗を可能とする精神的基盤の重要な要素となった。ゼレンスキーのロシア観は「ロシアに対する譲歩は譲歩では返ってこない。逆に一層強い姿勢でやってくる」という確信。2022/09/01

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