サッカー指導者は伝え方で決まる 机上は緻密に、現場は柔軟に

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サッカー指導者は伝え方で決まる 机上は緻密に、現場は柔軟に

  • 著者名:岩瀬健/清水英斗
  • 価格 ¥1,683(本体¥1,530)
  • カンゼン(2022/06発売)
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  • ISBN:9784862556448

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内容説明

選手の約7割は指導者の理論を欲していない。では、どう伝える?

プロサッカー指導者の岩瀬健はトップチームからスクールまで様々なカテゴリーのサッカー選手を指導してきた。サッカー指導者は、ピッチ外における「指導者の理論(ロジック)」とピッチ内における「選手の感覚(フィーリング)」に隔たりがあることを自覚しなければならない、と彼は言う。つまり、机上では緻密な理論を持つことは当然として、現場ではその理論を柔軟に伝えなければ選手は躍動してくれない――。トップチーム監督デビューとなった大宮アルディージャでの経験も踏まえながら、試合、戦術、分析、練習、育成、選手など、シチュエーションごとの最良の伝え方をサッカーライターの清水英斗とともに考察していく。

【構成】
序章 「伝える」とは何か?
お互いが次に進むために/監督のキャリアに関わるターニングポイント/指導者としていかに「伝える」か

1章 ロジックは緻密に、伝え方はポップに
ロジックでは選手に伝わらない/伝えるのは指導者だが伝わる方法は相手によって決まる/ロジックを好む選手との接し方/コーチは選択肢を増やし、監督は決断をする/ズバッと変えられる勇気はあるか?/監督が仲介人を付けるケースが増えている

2章 サッカーの戦術とは何か?
戦術が「窮屈ではない」若い選手が増えつつある/攻撃における3つのキーワード/「スペース」は必ずある、「良いタイミング」は相当な幅がある

3章 ゲーム分析と伝え方
練習設計は敵陣、自陣に分けて考えると落とし込みやすい/相手を分析する上で攻守において目を留めるポイント/試合の「結果」を受けて伝える時に必ず注意すべきこと

4章 練習設計の考え方
指導者は練習のメリットとデメリットを把握したい/前の試合の修正課題を指摘する際に留意すべきこと/次の試合の想定・準備には「余白」を残しておくべき?/「プレービジョンの浸透・増幅」を意識し、無機質な練習になるのを避ける/選手と信頼関係があればどんな練習でもあり

5章 育成に携わる者として
これから「変わるもの」「変わらないもの」を想像する/サッカーは3つの要素を奪い合うスポーツ/選手にとって小学6年生という1年間は一生に一度しかない/指導者が「やりたいこと」と「できること」に差が生まれるワケ/依存より自立すること、大人になってから伝わること/「生」で衝撃を受けることが指導の熱量につながる

6章 個人、グループ、チームの関係性
チームと個人の成長のバランスをどう考えるか/指導のメソッドがあるメリットとデメリット

対談
指導者の「伝え方」を考察する
岩瀬健(大分トリニータヘッドコーチ)×戸田和幸(元日本代表・解説者・指導者)

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こも 零細企業営業

16
勝利と育成はどっちも重要。言語化出来ない子もいれば言語化がスラスラ出来る子もいる。そんな子供達、プロの選手たち1人1人と向き合いながら。そして、自身の失敗を踏まえながら次のステップへ進んでいく岩瀬さんマジでハンパないです。言語化が上手く、戦術目のある選手で名前が出てくるのが中山雄太だと云うのも何となく分かる。どんなポジションでもソツなくこなす原点はユース時代から姿勢に出ていたんだな。そして、似たような事を気にする選手が大谷と栗澤だったのも、、優勝した時に2人はボランチで大活躍していたもんな、、2022/06/07

Zero fagi

3
監督として、あるいは、コーチとしてどう選手と接するか?どんな言葉を選ぶか?といったかなり細かいところに突っ込んだ内容になっていて非常に興味深かった。個人的には監督やコーチの役回りの話、分析の手法などは非常にシンプルにまとめられていて実に参考になった。選手にもややこしい話はパス!というひとも多いだろうが、ファン・サポーターならさらに多いだろう。サッカーについてブログなどで記事を書くときの伝え方にもヒントをもらえる内容だったと思う。シンプルがやはり強い。2022/09/07

Go Extreme

3
「伝える」とは何か: お互いが次に進むために 指導者としていかに伝えるか ロジックは緻密に、伝え方はポップに: 伝えるのは指導者だが伝わる方法は相手によって決まる ロジックを好む選手との接し方 ズバッと変えられる勇気はあるか? サッカーの戦術とは何か?: 戦術が「窮屈ではない」若い選手が増えつつある ゲーム分析と伝え方: 練習設計は敵陣、自陣に分けて考えると落とし込みやすい 練習設計の考え方: プレービジョンの浸透・増幅 育成に携わる者として 個人、グループ、チームの関係性: チームと個人の成長のバランス2022/07/17

つじー

2
第1章は「僕はなぜ監督になりきれなかったのか」を赤裸々に答えてくれているので必読だ。コーチから監督に変わるときに必要な資質が岩瀬さんの実感を伴って伝わってくる。サポが監督を見る際の一つの指標が得られるかも。タイトル通り、伝え方の教科書として読んでもいいんだけど、僕はコーチと監督は何が違うのかという目線で読んだ。岩瀬さんはコーチ職から監督職へ完全に脱皮できなかったから大宮ではうまくいかなかったのかもしれないことを示唆してる気がした。逆に真の監督へ脱皮した岩瀬さんを今後みてみたい。2022/09/05

Masaki Sato

0
kindle unlimited。初めて本格的に監督として指揮を執った大宮では散々な結果になった岩瀬さんが何を語るのかと興味を持った。テーマは伝え方。監督と選手の立場が違う以上、選択肢を与えるような言い方をしても指示だと受け取られてしまう、コーチは選手の話を聞くことが大事だが、監督は決断をしなければならないなど、コミュニケーションは一筋縄ではいかない。どんな仕事でも必要な要素でもあり、試行錯誤をしながら身に着けていかないといけないのだろう。2024/03/19

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