内容説明
パラリンピック銀メダリストの挑戦の26年。
「障がい者になってよかった」とは思わないけれど、
生まれ変わっても、僕は間違いなく今の人生を選ぶ。
東京2020パラリンピックで史上初の銀メダルを獲得した
車いすバスケットボール男子日本代表選手・古澤拓也は、
世界トップクラスのボールハンドリングと3ポイントシュートを武器とする。
2017年男子U23世界選手権では、
キャプテンとしてチームをけん引し、オールスター5に選出された。
「ずっと歩けるままでいたかった」と語った彼が
自分を認められるようになるまでの26年間の人生、
そして、銀メダリストになるまでの挑戦を読むと、
今苦戦している方、将来の可能性が見えなくなっている方も光の道筋が見えてくるはず!
古澤拓也は確信している。
「置かれた状況によって人生が決まるわけではない」と。
■第1章 車いす、かっこいいな!
■第2章 この子は、宝石を抱えて生まれてきた
■第3章 一番モテるのは、足が速い子?
■第4章 地獄のような1年間
■第5章 君なら世界に羽ばたける!
■第6章 時計の針が、再び動き始めた
■第7章 オマエ、悔しくないのか?
■第8章 大学を辞める? 競技をやめる?
■第9章 東京パラリンピックへの道
■最終章 最高にかっこいい人生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
34
おお~リアルリアルだ(リアル=井上雄彦さんのマンガ)!とワクワクしながら読みました。パラリンピックがだいぶ放送されるようになり、認知度も上がってきましたが、やっぱり知らないことばかり。障がいは人それぞれだから大変なことも多いだろうな…と思いつつ読んでいたけれど、あれ?健常者だってみんな違うじゃん…と当たり前のことに気づいたり。彼の言葉に勇気づけられる子が、次のアスリートが、きっといるんだろうなあ…と勇気づけられたり。それぞれの「リアル」、追体験させてもらいました。2024/09/06
ただぞぅ
8
東京パラリンピックで始めて車椅子バスケの試合をテレビで観戦した。しかも決勝戦でアメリカ相手に中盤まで互角に渡り合い、激しい動きと一進一退の攻防戦に思わず固唾を飲んで応援していたことを思いだし、ふと手にとった一冊。これまでの順風満帆とは言い難い道のりだったがたくさんの恵まれた出会いによってここまでこれたと語る著者。車椅子バスケは障害者だけでなく健常者のチームもあるという。障害の有無に関係なく車椅子に乗ってしまえば一緒にプレーできることも魅力だ。結びの「他人と同じである必要はない」という言葉に勇気をもらった。2022/07/30
Yuka
5
なぜ、編集者はこのタイトルにしたのだろう… 古澤選手が障害があることも含めて自分の夢を描いて、突き進んでいることは理解できるけれど、描かれているエピソードの中から「自分はかっこいい」とナルシスト的な振る舞いしている様子もないし、そう思い込むことのメリットがあるという話でもない。自然とかっこいい選手だと思うからこそ、なぜ自ら「かっこいい」と語らせるようなタイトルにしたのか疑問。 かっこよくても「僕、かっこいいでょ?」と言われてたら白ける感覚を編集者は持ち合わせてなかったのかな…タイトルが残念な作品でした。2022/06/26
Go Extreme
2
車いす、かっこいいな! この子は、宝石を抱えて生まれてきた 一番モテるのは、足が速い子?: 人の何倍時間がかかってもいい 地獄のような1年間 君なら世界に羽ばたける! 時計の針が、再び動き始めた オマエ、悔しくないのか? 大学を辞める? 競技をやめる?: アスリート雇用という道 東京パラリンピックへの道 最高にかっこいい人生: 「逃げてもいい」から強くなれた 自分なりの道を極める 幸せかどうかは障害の有無ではない 「拓也」という名前の人生2022/07/17
アステア
1
面白かったけど、ご自身がパラリンピックでメダルを取るまでの道程を淡々と語っているだけで、単なる日記じゃないかとも思った。もうちょっと、苦難をどのように乗り越えたか、とか、読んで学びになるような内容が欲しかったと思いました。2022/08/23