文春e-book<br> 進化を超える進化 サピエンスに人類を超越させた4つの秘密

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文春e-book
進化を超える進化 サピエンスに人類を超越させた4つの秘密

  • 著者名:ガイア・ヴィンス【著】/野中香方子【訳】
  • 価格 ¥2,600(本体¥2,364)
  • 文藝春秋(2022/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 690pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163915531

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内容説明

人間はどこから来て、どこへゆくのか?

この古くて新しい問いに答えようとする新たなる名著が誕生した。

著者はいう。
並はずれた種である人類は、いま超生命体になりつつある、と。

その超生命体=ホモ・オムニス(集合性人類)とは何者なのか? 本書は宇宙の誕生から説き起こし、人類という種がいかにして自分たちを変え、
自然との関係を変えてきたかを語りつくす。

その語り口は、自然科学と人文科学が融合した、現代ならでは知見を縦横無尽に往来する、ビッグ・サイエンスにしてビッグ・ヒストリーといえる。

人間をここまで変えてきた進化、なかんずく文化の進化がいかになされたのか。著者は4つの要素がそれを推し進めたのだという。
火。
言葉。
美。
時間。

火を使うことは、人間の利用可能なエネルギーを飛躍的に増大させ、わたしたちを生物的な限界から解き放った。
言葉という情報こそが、複雑な文化的知識を正確に伝え、わたしたちを協力させることを可能にした。
美が、わたしたちの活動に意味をもたらし、共通のアイデンティティで融合させ、大規模な社会をつくりあげた。
そして時間が、世界を客観的・合理的に説明する方法の基盤となり、わたしたちの科学をここまでにした。

この4つの要素と人類の物語は新鮮な驚きに満ち、今まで気づかなかった人間観を与えてくれる。
そして、生物進化を超えた文化進化の先には「超人類」の姿が見えてくる……。

2020年の英国王立協会(世界最古のもっとも権威ある学会)サイエンス・ブック賞最終候補作。
科学本の垣根を超え、知的刺激を求めるあらゆる読者に贈る、待望の邦訳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばたやん@かみがた

109
《ワクワクしない》サイエンス・ライターが人類進化のキーコンテンツまとめた本ですが、総花的。例えば、冒頭で取り上げている「火」に関する著作と言えば、著者も相当お世話になったであろうリチャード・ランガム『火の賜物』があります。こちらの本なら火による料理の発明により、人類の身体、主に大脳に与えた影響が考察され、それが人類の飛躍的な進化に与えた仮説が大胆に述べられて行きます。最近では、数量的な考察含めた傍証も上がって来ているようですが、そのように目を拓かされるワクワクドキドキ感がないのですよね。(1/2)2022/11/02

naohumi

8
火、言葉、美、時間。これらが人間独自の進化を 進めてきた要因なようだ。この本では、人の歴史についてをこれら4つのカテゴリーとともに考察してある印象。人を人たらしめてきた歴史や文化を探る事は、人間とは何かを知る意味でも大変興味深い。この本の結論としては、これらの進化の過程から、超人類「ホムニ」になろうとしている人間について考察している。それを考える上で、人間が地球をいかに支配しているか。これからの地球と 間の将来を考える上で、人間本位に生きていくことが本当に良いことだろうか。問いができた。2022/08/07

あんぽんたん

6
様々な切り口から現人類が繁栄できた理由を問う。著者の背景を見て納得。科学論文誌のエディターらしく、研究結果を基に話を展開していく様がまさに科学論文そのもの。内容は間違ってはないないのだろうが、話が全体的に散らかっていて読みにくい印象。著者の語りたいストーリーが見えてこなかった。内容も、この手の有名本と比較して特筆することもなく。遺伝子と文化と環境が掛け合わさって進化が促進されたという珍しくもない事実に、客観的証拠が羅列されているだけであった2022/12/12

タキタカンセイ

4
人類はホモ・オムニス(集合性人類)=ホムニに進化する(めでたしめでたし)、というのが結論だが、果たしてそれはハッピーエンドなのか。ホムニのイメージとしてあげられたアメーバの「社会性アメーバ」という状態。「一部が死んで全体を守る行為」って、「全人類のためにお前らは死んでもらう」ということではないか。 結論はともかく各論や細部は大変面白くてためになりました。2022/09/18

iwtn_

4
ビッグヒストリー系の1冊と言えるか。美や時間という観点も含んでいる点が新鮮。我々は集合性人類、ホムニなんだそうだ。流行りのスタイルで、全体としては人類全体は進歩してますね、それに必要だった要素を並べてみた、ぐらいの内容。直前に読んだ個人の才能開発に関する本よりは面白かったかもしれない。結局のところ、人類は如何に協力するかであり、その結果が文明を作り上げたわけで、個々人の相対的な地位はそんなに重要ではないと。しかしまあ二度とない人生を過ごすものとしては理解はしても納得するのは難しいことではある。2022/07/20

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