内容説明
2021年1月、惜しまれつつもこの世を去った作家・半藤一利。
幕末・明治に始まったこの国の「近代化」への道のりは、「あの戦争」――第二次世界大戦への道のりでもありました。
終戦から77年を迎える今、令和の日本人が、過ちを繰り返さないために歴史から何を学ぶべきなのでしょうか?
数十冊もの著作たちのエッセンスを凝縮した、半藤史観の決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケンイチミズバ
81
個人的な信念が大勢の人の命を奪う過ちは歴史を振り返れば山ほどあります。先の大戦でも偽の正義のために死ななくてもよい人たちがたくさん亡くなりました。歴史を正しく認識することなく、自分に都合のよい解釈や修正を施し、異を唱えることは許さないプーチンは己こそナチであり、力こそが正義であるという時代錯誤に陥っています。経済という結びつきを尊重すれば平和な繁栄の道があるはずでした。どうでしょう、半藤先生ぽい書き方、真似てみました。この無益な殺戮と領土拡大は半藤先生がご尊命であられたなら思いもよらない事態でしょう。2022/07/19
かずぼん
3
幕末から明治、そして昭和の歴史を丹念に追いかけて、新たな視点を提供してくれた筆者の様々な著作から戦争に対する言説を取り出したアンソロジー。ただ切り取り方がコンパクトな分物足りなさもあり、原著に改めて当たるきっかけにするための本という位置づけなら読みやすいかもしれない。2023/06/29
ヒトコ
2
断片的な引用の羅列なので、これだけを読んでも入門者にはよくわかないと思うのですが、原書を読んでみたいという思いは強くしました。 8月は半藤さんを読む月かもしれません。2023/08/28
Go Extreme
2
日本人は、歴史から何を学ぶべきか: 歴史は人間が作るもの 桜に思う 人間の歴史 先見の明があだとなる 司馬さんの真意 幕末・明治日本と、戦争への道程: 本当の薩英戦争 時代が求めた2人 人材登用が鍵 ノー・リターン・ポイント 「あの戦争」とは何だったのか: 成功体験の落とし穴 ミッドウェイ作戦の愚 栗林中将と名誉ある死 私は歴史とともにいかに生きたか: 壮大なフィクションの時代 死体整理の午後 絶対を信じない 過ちを二度と繰り返さないために、知ってほしいこと: 正義の戦争はありえない 歴史は選択の連続2022/07/05
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