光文社未来ライブラリー<br> アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した~潜入・最低賃金労働の現場~

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光文社未来ライブラリー
アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した~潜入・最低賃金労働の現場~

  • ISBN:9784334770563

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内容説明

英国の“最底辺”労働に著者自らが就き、その体験を赤裸々に報告。アマゾンの倉庫、訪問介護、コールセンター、ウーバーのタクシー――ワンクリックに翻弄される無力な労働者たちの現場は、マルクスやオーウェルが予言した資本主義、管理社会の極地だ。グローバル企業による「ギグ・エコノミー」という名の搾取、移民労働者への現地人の不満、持つ者と持たざる者との一層の格差拡大は他人事ではない。横田増生氏推薦の傑作ルポ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

89
貧困について・イギリスについて・ギグワーカーについて知りたい人におすすめの本になっている。タイトルもインパクト強めであろう。この本は著者さんがアマゾンの倉庫 訪問介護 コールセンター そしてウーバーで働いてみてそこでの気付きや辛さ、更には多様化についてまとめたものになっている!おそらくここでは炭鉱で働いていた人を労働組合 移民を多様性の象徴として描いているのかなと感じた。正直いまいる世界の見え方が変わる本になっていて何気なく使っていたアマゾンのクリックの奥側のあの雰囲気を味わえる本になっている!2022/11/19

Sam

68
橘玲が3年前の著書でギグ・エコノミーを取り上げ、「人材のジャストインタイム方式」とか「クールな新しい働き方」として急拡大していく様を(どちらかと言えば)肯定的に描いていたが、著者はそれが欺瞞に満ちた新しい搾取の様式であることを潜入ルポの形で訴える。サッチャー以来イギリスを席巻した新自由主義がもたらした格差社会が前提にあるのは間違いないが、テクノロジーはそれを解決するというよりはさらにその構造を強化してしまっているという皮肉。なお、なかなか刺激的で目を惹くタイトルであるが、原書名は“hired“。2022/06/21

ヒデキ

47
労働者が、労働者ではなくなっていく過程を自身の経験を通じて書かれた作品です。 自身の仕事に置き換えて考えていましたが 今のホワイトカラーと言われる仕事も含め、全てが、 いつかアルゴリズムにとって代わられる という恐れを抱いてしまいました。 この状態が、日本でもすでに始まっていることをつい忘れてしまっているのに気づきました2022/07/11

こも 旧柏バカ一代

28
最低賃金で働いた著者さんのルポ。Amazonでは人の尊厳が駆逐され。効率厨な業務をさせていた。変わりはいくらでもいるから扱いも悪い。しかも支払いも、、介護も効率優先で人との会話などは最低限。離職率が高いのも頷ける。コールセンターは相手の話が長くて切れなかったのに自身のせいにされてしまう。勿論賃金の支払いは杜撰。最後はウーバーだったが、、拘束してるのに拘束してないという酷い扱い。乗客のトラブルも自己だけでやれと言う。そんな状態で車の維持費も全てコチラ持ち。それなのに時間の自由も無い。絶叫したくなる、、2022/07/20

はやたろう

16
アマゾン、介護訪問、コールセンター、ウーバーで働くことを余儀なく受け入れて、人生を搾取される人たちの実情を実体験を通して伝える。イギリスは移民が増え政情が悪化していた。その結果がブレグジットであり、ここに記された惨状なのだろう。これが世界の最終形なのか?暗澹たる気持ちになった。2025/04/18

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