講談社選書メチエ<br> メランコリーの文化史 古代ギリシアから現代精神医学へ

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講談社選書メチエ
メランコリーの文化史 古代ギリシアから現代精神医学へ

  • 著者名:谷川多佳子【著】
  • 価格 ¥1,705(本体¥1,550)
  • 講談社(2022/06発売)
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  • ISBN:9784065280140

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内容説明

憂鬱(メランコリー)――この厄介なる気分を、人類はどのように捉え、対処し、表現してきたのか?
古代から現代に至る芸術・医学・哲学を渉猟し、時に死や恐怖と、時に創造的知性や天才と結びつけられ、また治療の対象ともなってきた「メランコリー」の系譜を明らかに。さまざまな災厄に見舞われる現代という時代――親しい人との別れ、死や病への恐怖、ストレスフルな仕事や人間関係、経済格差、パンデミック、気候変動……――を知的に捉え、生き抜くためのパースペクティブは、その「遺産」のなかからもたらされる。
泰斗による決定版文化史。

[本書の内容]
第1章 古代から中世へ
1 古代の苦悩
2 病理から気質へ――四体液説
3 天才の憂鬱――プラトンからアリストテレスへ
4 医学の中世
5 土星のメランコリー
第2章 ルネサンスと宗教改革
1 幾何学の憂鬱
2 宗教改革
3 遠近法の誕生
4 宗教的メランコリー
第3章 近代の始まり
1 モンテーニュ
2 デカルト
3 治療されるメランコリー
4 バロックの想像力
第4章 現代へ
1 精神医学と悪魔
2 精神分析の登場
3 喪とメランコリー
4 根源的な喪失

目次

第1章 古代から中世へ
1 古代の苦悩
2 病理から気質へ――四体液説
3 天才の憂鬱――プラトンからアリストテレスへ
4 医学の中世
5 土星のメランコリー
第2章 ルネサンスと宗教改革
1 幾何学の憂鬱
2 宗教改革
3 遠近法の誕生
4 宗教的メランコリー
第3章 近代の始まり
1 モンテーニュ
2 デカルト
3 治療されるメランコリー
4 バロックの想像力
第4章 現代へ
1 精神医学と悪魔
2 精神分析の登場
3 喪とメランコリー
4 根源的な喪失

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

rinakko

6
再読。古代ギリシャに始まる、鬱・メランコリーをめぐる芸術上の表現、医学の進展、哲学者たちの言及をたどる。アリストテレスの肯定的なメランコリー論。メランコリーと土星の結びつきはどこから来たのか。本人も憂鬱質だったデューラー以降、メランコリーと幾何学や知性が結びついていった流れと、その宗教的な背景(宗教改革、悪魔を信じるメンタリティの後退など)について。モンテーニュの自己省察やフロイトの精神分析、ジャコメッティの頭部の件が面白かった。2025/02/26

バケツ

4
図書館本。時間がとれず走り読みだが非常に良かった。購入決定。2023/04/28

takao

2
ふむ2023/06/11

Go Extreme

1
メランコリーの形姿は古代ギリシャに始まる メランコリーの系譜のもつ豊かな水脈 多様な文化的資源が交錯する 古代から中世へ: 古代の苦悩 病理から気質へ―四体液説 天才の憂鬱―プラトンからアリストテレスへ 医学の中世 土星のメランコリー ルネサンスと宗教改革: 幾何学の憂鬱 宗教改革 遠近法の誕生 宗教的メランコリー 近代の始まり: モンテーニュ デカルト 治療されるメランコリー バロックの想像力 現代へ: 精神医学と悪魔 精神分析の登場 喪とメランコリー 根源的な喪失 ロダンの考える人・憂鬱質のポ―ズ2022/07/11

河村祐介

0
憂鬱の受容と表現、解釈、そして治療へといいますか。ちょいと中世・近代・現代の西洋哲学の素養が結構ないとつらいかもというのは若干。2022/11/07

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