ちくま文庫<br> 明治・大正・昭和 不良少女伝 ──莫連女と少女ギャング団

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ちくま文庫
明治・大正・昭和 不良少女伝 ──莫連女と少女ギャング団

  • 著者名:平山亜佐子【著者】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2022/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480437839

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内容説明

明治から戦前昭和の転換期に、社会の規範を超え、自由に生きた少女たちがいた。彼女たちは、不道徳と破廉恥の代名詞として「莫連女」「バッド・ガール」と呼称された。良妻賢母型の女性モデルが賛美された時代に、早熟な彼女たちは、何に反抗し、何に憧れたのか? すれっからしの不良少女たちが帝都を跋扈する様子を生き生きと描き、近代少女の真実に迫った快列伝。

目次

はじめに
第一章 明治 銀杏返しの莫連女たち
明治という時代
不良少年少女の誕生
明治期の莫連女Ⅰ
明治期の莫連女Ⅱ
明治期の悪少女団
第二章 大正 洋装の不良少女団
大正時代と不良問題
文界の不良少年団
不良化の原因I 悪いのは上流、下流? それとも中流?
不良化の原因II 映画を真似る少年、出たがる少女
不良化の原因III 浅草オペラの殿堂、金龍館と少女
不良化の原因IV 文化 カフェーと自然主義文学
不良少年少女の更正策
ハート団事件と丸ビル
タイピストとショップガール
「丸ビル美人伝」
ジャンダークのおきみ
恐ろしき大正期の不良少女たち
イタリー人狙撃事件
不良外人問題と心中の流行
文界の愚連隊、ふたたび
附 草創期の新聞社と記者たち
第三章 昭和 断髪の少女ギャング団
昭和初期と不良の傾向
女優志願がギャングの首領に
モダンガール≠モガ
モガと「不良外人」
モテるフィリピン人
美人を団長に据える不良団
家出の増加と放任主義
ギャングの女
「バッド・ガール」の流行
ギャング団の台頭
赤色系ギャング団の登場
満洲帰りの不良たち
浅草の終焉
戦中・戦後の不良たち
「ジャンダーク」たちのゆくえ あとがきにかえて
文庫版出版にあたって
解説 井上章一
主要参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーイチ

32
明治から戦前にかけての「不良少女」に関する記事を集めている。小生的には下世話な興味で贖う。もっと昔から社会規範から外れた若者はいた筈だけど今に繋がるとしたら都市化に伴った群れる場所が出来て、棲息がし易くなったということか。勿論オートバイには乗っていない(笑)面白い言葉が採集出来るし、独特の「三面記事文章」が割と気に入った。取り敢えず今の新聞では味わえない趣きが有る。取り締まる警察官の実名が出て来るのと親の氏名、住所を記してから本題に入るスタイルはまぁ人権と統治システムの違いなのだろう。コレだけでも興味深い2022/04/18

元気伊勢子

9
いつの時代にも不良と呼ばれた人達がいたことを思うと人間って同じことを繰り返しているだけでは❓なんて思ったりしてしまう。2022/03/27

てくてく

5
主に新聞記事になった不良少女の事件などをあつめたもの。草間氏の著作や村嶋氏の著作選集を先に読んでいたので引用が懐かしかったり、戦前の新聞の独特の表現が面白かった。2025/04/09

natsumi

4
明治〜戦前にかけての不良少女(&少年)の実態が垣間見える新聞記事などのレビュー。ここに跳ね回るのは勿論封建的な古き良き女性像ではなく、社会的平等を目指して活躍した女性たちというわけでもなく。他に無い視点の女性史。引用されている記事の語り口が講談ぽかったり妙に大時代的な小説風だったりしておもしろい。解釈やツッコミ的なものが控えめなので、当時の空気感や不良少女たちの素の味わいを感じられて良い内容でした。助平イタリア人にピストルぶち込んだせい子ちゃんと裁判長のやりとり好き。2023/11/04

ゆづき

4
だらだらと読んでしまったけれど、とても面白い内容でした。明治から昭和初期にかけての不良少女は別世界の話のようでいて、等身大の女性でした。2022/09/29

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