内容説明
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世界的に有名になった今も頑として素性を明かさない謎のアーティスト、バンクシーについて、その素性は謎のままに、彼が語りたいと思っている「ストーリー」を写真とともに深く掘り下げようとする一冊。そのストーリーには反体制、反戦、反資本主義などさまざまなメッセージがこめられ、ブラックユーモアや風刺や遊び心がたっぷり盛られている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっと
32
しばしバンクシーの世界に浸ってみる。NYはウースターストリートとグランドストリートの角の壁に描かれているというネズミの絵は、、、その界隈は出張の時に何度か通っているけれど無意識に観ていたような、目に入っていなかったような。。。2024/04/13
山田太郎
25
ピンチョンが正体不明で複数の製作集団じゃないかと言われてましたが、この人も正体不明で似たような感じがしないでもない。一人でできそうな感じでもないけどな。なんかこう政治的というか思想がありそうな感じというか日本ではあんまりこういうこと感じさせる人いないような、鳥肌実くらいか、えらく変わっていて驚きましたが。2022/02/11
テト
21
大きくバンクシーのグラフティーが掲載されていて迫力があった。それぞれ一つ一つに簡単だけれども、鋭い批評が付けられており、バンクシーの考えをフォローできた。バンクシーとわかったとたんに評価が良くなるような先入観の価値観や、アートは誰のものという実践もおもしろい。絵には込められている風刺がかならず存在し、少しおかしな社会のなかでも、日常に愛や希望、夢の欠片があることを見出だす大切さを感じた。2024/03/12
みさどん
20
謎のアーティスト、バンクシーについて、知らなかったことや絵画がたくさん見られた。こんな情報化社会でありながら、顔や素性がわからないなんて最高にミステリアス。私はバンクシーは個人ではなくて同志の集まりではないかと思っていたけれど、ここでは絵の共作やホテル経営、エキシビションまでおこなっていることがわかって、ますますわからなくなった。絵は抜群にうまくて、そのセンスが秀でていることは確か。2021/10/10
allite510@Lamb & Wool
11
主要な作品が大きなサイズで見られる作品集(そしてやはりUNOFFICIAL)。大きいのはいい。絵を見るには。そしてこの本もパレスチナで描かれたものまでを収録。SNSなどでわかる限りではウクライナで描かれたものが今のところ最新だろうか。まあ、やはり彼は戦ってるし、危険な場所から発言してるし、身をもっていろいろな戦い方を教えてくれている(正解ばかりじゃないかもしらんけど)。たいして戦ってない自分が笑っていい相手じゃないし、彼を笑う側にいるのはまあ、ちょっと、嫌かなー。2023/04/25