西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

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西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集

  • 著者名:梨木香歩【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 新潮社(2022/05発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784104299119

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内容説明

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、夏のひと月をママのママ、西の魔女と呼ぶおばあちゃんと共に暮す。感受性が強く生きにくいと言われたまいは、その性質を抱えて生きるために魔女修行に取り組む――初刊から23年を経て、書下ろし短篇おばあちゃんのモノローグ「かまどに小枝を」等表題作に繋がる三作も収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫綺

147
「西の魔女が死んだ」は再読。懐かしい気持ちと共に、短い短いスピンオフが、再度あの自然体の世界へ誘ってくれる。草花や虫や鳥、大いなる自然に抱きすくめられたような気分になれた。2017/08/18

nico🐬波待ち中

123
「アイ・ノウ」おばあちゃんの優しい口癖。温かな眼差し。おばあちゃんと共に過ごした時間は後から振り返っても、胸がキュっと締め付けられる穏やかで貴い記憶。おばあちゃんと交わした約束が果たされた時、嬉しさと悲しさを同時に知った"まい"。けれど大丈夫。"まい"はあのおばあちゃんの孫なのだから。「どんなことが起こっても、こんなことは私の致命傷にはならない、って自分に言い聞かせるんです」おばあちゃんが教えてくれたおまじないは、それからもずっと"まい"の力強い味方となる。おばあちゃんの祈りが込められているのだから。2019/01/02

なゆ

104
梨木さんの本は大好きでほとんど読んでいて、この作品だけ大事にお楽しみにとっておいたのに急にふっと読みたくなってしまった。こんなにも優しいお話だったんだ。中学生のまいが登校拒否になってしまい、おばあちゃんの家で過ごすかとになった一か月余りの記憶。自然たっぷりの生活、規則正しい暮らし、そして魔女の修行の基礎トレーニング。おばあちゃんがまいに、慎重に優しく語りかける言葉のひとつひとつが私の心にも染み入る。「アイ・ノウ」も。ヒメワスレナグサのところに残されたメッセージも。とても柔らかな大きい愛に包まれたようだ。2019/08/15

よむよむ

93
3か月前に文庫で読んだばかりだったが、作品集として再版された本作には3遍の短編が収録されていると知り手に取りました。本編は何度読んでも、素朴で力強く、静謐な世界にどっぷりと嵌り素敵な読書時間を堪能できた。更に収録された短編がどれも本編の世界を広げてくれるエピソードで心に寄り添う。特に最後の「かまどに小枝を」は本編でまいと別れた後の祖母の視点で語られ、愛情溢れた作品で良かった。悩める若者、日々の生活に疲れた大人、生き難い現代に疲弊した人々の心に沁みる一冊だと思う。2017/07/24

アルピニア

84
「西の魔女が死んだ」とそれに連なる3短編「ブラッキーの話」「冬の午後」「かまどに小枝を」を収録。「ブラッキーの話」は、まいちゃんのママが愛犬ブラッキーのことを語る。「冬の午後」は小6のまいちゃんとおばあちゃんとの話。「かまどに小枝を」は、まいちゃんがおばあちゃんのもとを去った後のおばあちゃんを描いたこの本のための書き下ろし作品。静かな凛とした心のつぶやき。あぁ・・梨木さんだと思った。梨木さんのあとがきも短いけれどとても温かく胸に響いた。「西の魔女・・」に心惹かれた方は、この3篇もぜひ読んで欲しいと思う。→2019/01/19

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