かえるのほんや

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かえるのほんや

  • 著者名:やぎたみこ
  • 価格 ¥1,200(本体¥1,091)
  • PHP研究所(2022/05発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569880549

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内容説明

池のほとりの柳の木の中に、一軒のかえるの本屋があります。「ようこそ、みなさん。おあつまりですね」かえるの店長のお話会が始まります。今日は、おたまじゃくし達に人気の『たまごからかえる』や、しっぽがある子どもに人気の『こわいこわいへび』、本屋を最初に作った店長のお話『ほんやをつくったかえる』の3冊を読みます。お話会が終わると、それぞれ好きな本を読んで、気に入った本はへびのぬけがらと交換して購入することもできます。そして、奥の部屋に入っていくと……たくさんのかえる達が本作りをしています。材料は、草の根から作った紙、花や実から作った絵具、草の実から作ったのり等です。広いテーブルでは、店長と絵本を作るかえる達が会議中です。ところが、作家のかえるがお話作りに煮詰まってしまい……? 本がある暮らしはかえる達の心を豊かにしていきます。精緻を極めた描写と、生き生きとしたかえる達が魅力的な1冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シナモン

139
最初に出てくる町のはずれの「森野書店」の佇まいが好き。その裏庭は森とつながっていて、池のほとりの柳の木の根元にはもう一軒、かえるのほんやさんがあって…。どんなほんやさんなんだろうとワクワクが止まりませんでした。作家さんがいたり、製本まで行ってるかえるのほんやさん。森の中の小さな世界を覗いた気分。優しく楽しい一冊でした。2022/06/16

ままこ

87
森の中の隠れた場所にある、かえるのほんや。本のチョイスが絶妙。分業制で本も自分たちで作成してる様子も面白い。新作を作ることになり…。遊び心ある細かいところも楽しく、可愛さにほのぼの癒される。あの新作は語り継がれるベストセラーになるね♫巻末には、気になってた“かえる文字”翻訳あり。本とかえる好きにはたまらない絵本。2023/06/03

☆よいこ

81
絵本。かえるの本屋は森の中の池のほとりの柳の木にある。店長が読み聞かせしてくれるのは「たまごから かえる」「こわいこわい へび」「ほんやを つくった かえる」たくさんの本があって、へびの抜け殻と交換で買うことができる。本は全て本屋の奥で作られている。新しい絵本のアイディアを出すためにかえるたちはハンモックで昼寝した。子犬が現れてかえる達を追いかける▽本を読むかえるはかしこい。後ろ見返しにかえる文字一覧表付きで、かえるの本の文字を読むことができる。読み聞かせ8分。2022年刊2023/08/17

はる

75
楽しかったです。池のほとりの柳の木の中の、一軒のかえるの本屋さん。そこではおはなし会が開かれて、たくさんのかえるたちが集まってきます……。水彩画で丁寧に描かれた自然が美しく、生き物たちも可愛らしい。かえるたち、表情が無いようで実はある笑。奥の部屋では本を作るかえる達。本の内容が、いかにもかえるが喜びそう。この本屋さんが出来たきっかけを絵本にしても面白いかも。2022/06/09

がらくたどん

73
「本屋さん」というと色々な出版社が作った本を集めて(たいていの場合そこで取次が間に入って)売っているお店というイメージがすっかり優勢なのだけれど、江戸時代から出版部と小売り部を併せ持つ本屋(書肆とか書林とか言われた)は確かにあった。このかえるの本屋さんはそんな本屋さん。で、お店の奥の出版部を覗いて観るところからが、とても面白い。新刊本の制作現場の横で、店長とテーブル囲んで編集会議。作家チームが知恵を絞るけど・・。ピンチも冒険もすべてがお話の材料だね。最後、出来立ての本で読み聞かせ。反応は?ドキドキだね♪2023/08/14

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