日本人として知っておきたい琉球・沖縄史

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日本人として知っておきたい琉球・沖縄史

  • 著者名:原口泉
  • 価格 ¥999(本体¥909)
  • PHP研究所(2022/05発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569851969

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内容説明

那覇で発見された「山下洞人」の化石人骨は、何と3万2000年前のものだと推定される。爾来沖縄の人々は、彩り豊かな歴史を紡いできた。地方の権力者が各々グスク(城)を築いたグスク時代ののち、三山時代を経て、尚氏による統一王朝が誕生。王の即位式で、神女(ノロ)を利用した策謀がなされたこともあった。中国との進貢貿易、東南アジアと日本を行き来する中継貿易で王国は繁栄するが、17世紀島津氏の侵攻を受け、中国と鹿児島藩との二重支配体制に。やがて日本に組みこまれ、悲劇の沖縄戦、本土復帰を経て現代へ……。琉球・沖縄の通史を、第一人者が丁寧に解説する。 ●三山時代の前に、統一王朝が存在した可能性 ●「唐一倍」の利益があった中国貿易 ●鹿児島藩の琉球支配の必要条件は木材と鉄 ●「琉球交易港図屏風」で描かれたにぎわい ●極秘に進められた仏軍艦購入契約 ●日本史上最大の地上戦 ●沖縄復帰後の「大作戦」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

75
著者の専門が薩摩藩の歴史ということで、この本は琉球・沖縄史の概説書というよりは薩摩と琉球の関係史というべき内容。したがって古代も近代以降もとてもあっさりしていて、江戸時代あたりがやけに詳細。しかも琉球より薩摩の歴史(お由良騒動まで登場)を読んでいる気分になった。したがって書名通りの内容とはとても言えない。また、奄美と沖縄の関係も薩摩から見ているので判然としない(昔奄美の人から内地と沖縄の二重差別があったと聞いていたが本書では数行触れられるだけ)。現代については出版社から予想できたが、辺野古のへの字もなし。2022/06/18

ステビア

18
流し読み。とりとめなし。他者としての琉球2023/02/07

二人娘の父

8
PHP新書なので少し構えて読み始めたが、極めて良心的学術的な琉球・沖縄通史である。特徴は著者が薩摩藩の専門家であり、琉球時代の薩摩藩との関係に、焦点が鮮明にあてられている点である。あまり類書では視られない論点であり、学ぶべきことは多い。琉球研究の欠かせない入門書となるだろう。オススメします。2023/01/23

アーク

2
沖縄の歴史をさらりと学ぶにはいいけれど、新書だけあっていろいろな箇所が省かれているな、という印象。きっと意図的にそうしたんだろうけれど、他のレビュアーさんも書かれているとおり、辺野古の事について触れないのは不自然だし、第二次世界大戦中の八重山マラリア事件についても数行で済ませるなどいかんせん粗が目立つ。沖縄の歴史を数時間で学ぶにはいいかもしれない一冊。2022/08/30

鴨の入れ首

0
2022年刊。図書館本。旧石器時代から戦後まで、沖縄県の歴史を概説した本です。知っているようで知らなかった琉球と沖縄県の詳細な歴史は、読んでいて大いに勉強になりました。但し、本書を読むには日本史(特に鹿児島県)の基礎知識をある程度身についていることが大前提で、それがないと本書の内容は余り分からないのではないかと思いました。大変ためになりましたし、興味深く読みました。2024/10/28

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