内容説明
新宿歌舞伎町ゴールデン街のとあるバー。その2階に居住する怪談師インディ。東洋一の歓楽街[新宿歌舞伎町]で、彼が見聞きし体験した、生々しくも恐ろしい話の数々。想像を超える現実。これがリアル人怖の極致だ。
【目次】
プロローグ
1章 新宿ゴールデン街
見つけた何か
怖いお店
死体の感触
後ろの人
酔っぱらいの辿り着く場所
捩れる鏡台
鑑定士
キャビンアテンダント
サーファー
探偵
御札
集合住宅
パパ活
水に潜る
壁の中
ホテルの事件
メッセージ
湖の家族
うろつく人影
家の記憶
死に水
2章 新宿歌舞伎町
空を飛ぶ
スペシャルドリンク
用心棒
怖かった事
宇宙人はいる
ビデオボックス
歌舞伎町のサウナ
沢山の人がいる
フードデリバリー
3章 歌舞伎町を去った人たち
狼男
人生の選択
ダルダルさん
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
12
ゴールデン街という「現代も残る都心の魔窟」のバー2階に居住する怪談師が綴る歌舞伎町界隈奇譚。「自称」も含めた多様な職種特性の人々が語る話は心霊系と人間怪談系が混じり平山夢明『鳥肌口碑』や高橋ヨシキ『白昼の魔』系好きにお勧め。章分けが実に出色で90年代後半の「最も怖かった歌舞伎町」でのあれこれ(つまり青龍刀事件=中国マフィア抗争も勃発した最もカオスな頃)がとても面白い。また最終章が歌舞伎町・G街界隈奇譚なら避けて通れない、極めて際どい「心の病と語り」について踏み込んでいるが、着地が見事で素晴らしい(コメへ続2022/06/01
きょん
9
歌舞伎町ゴールデン街のバーを訪れる人々から集めた怪異集。一癖も二癖もある客たちは思い思いに恐怖体験を口にし、あるものは二度と姿を見せなくなる。怪談話とは、その人が恐れているもの、家族、会社を含めた社会や、或いは精神疾患をはじめとする病気などが怪異に姿を変えて語られるものなのでは、、、と著者は思うが、それでも全てを受け入れ、記すことにする。話し手も聞き手もキャラが立った人たち。それを受け入れる歌舞伎町という街、やっぱりあなどれない。2023/03/19
Shelf
4
新宿歌舞伎町のゴールデン街のとあるバー。その2階に居住する怪談師インディ。東洋一の歓楽街[新宿歌舞伎町]で、彼が見聞きし体験した、生々しくみ恐ろしい話の数々。想像を超える現実。これがリアル人怖の極致だ。2025/02/07
すだま
4
聞く人がいるから怪談は語られる。2024/08/23
h t
3
場所的に犯罪に巻き込まれた消息不明な人が多そう2022/08/19