フリースタイル言語学

個数:1
紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

フリースタイル言語学

  • 著者名:川原繁人
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 大和書房(2022/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784479393894

ファイル: /

内容説明

私たちの日常は、見るにしろ、聞くにしろ、書くにしろ、話すにしろ、言葉であふれている。つまり、言語学者にとって、日常とは偏愛対象が氾濫し流れ込んでくる狂喜乱舞の日々なのだ。ポケモンやプリキュア、日本語ラップなどを題材にしたユニークな研究が注目されている言語学者による、私たちのごく身近な物事をフリースタイルで言語学的に思考していく科学エッセイ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

79
分類804。言語学者のお仕事本。メイド喫茶フィールドワークや、プリキュアの名前研究やポケモンの進化名の研究などオタク心をくすぐる研究を真面目に(?)されている著者が、多少ぼやきつつも愉快に語る研究紹介本。音声学が専門で、発音についての蘊蓄が多いが分かりやすく親しみやすい。雑談も面白い、エルデシュ・ベーコン値。言語学者の偉人伝説。「研究は役に立ってなんぼ」病を発症中だとか。2022年刊2023/02/14

40
外国語を日本語で表す時の母音の足し方。「Bach」「Gogh」も末尾同音なのに前者はバッ「ハ」、後者はゴッ「ホ」。その音の前の母音に引っ張られるというからくりらしい。普段無意識に操ってる法則が意識下にさらけ出された時の感覚がたまらん。言語学面白い。2022/10/11

サアベドラ

33
陽キャでパリピで妻子ラブな音声学者がこれまでの研究や日々考えていること、気になっていることなどを軽い口調でエッセイ風に書いた音声学入門書。2022年刊。日本語ラップ、プリキュア、メイドカフェのメイド名、ポケモンの進化名など、およそ真面目な言語学の本には出て来ない題材がこれでもかと出てくる。言語を学ぶ者として、日常のあらゆるものごとを言語に絡めて思考する癖がついてしまうのは大いに共感できるところではある。妙なことを研究している音声学者がいることは知っていたが、ここまで破天荒な人だとは思わなかった。おすすめ。2022/07/22

原玉幸子

24
ビジュアル言語を前面に押し出した体裁と口語文体が苦手な私には、「やっぱり言語学はチョムスキーやフロムキンやろ。プリキュアもメイドカフェもポケモンも止めてくれ~」と、最初は「いつ放り出すかは時間の問題」でしたが、後半以降は、たぬきじるの「連濁」に思い付いた「みそしるはどうやねん」が暫く頭から離れなかったことや、統計・分析手法の高度な専門性を別にすれば、著者の音声への拘りは面白い内容で、更にALS患者のサポートとLGBTQ+への言動等を読むと気分が高揚しました。いい本と評して良いでしょう。(◎2022年・冬)2022/11/05

ぽけっとももんが

16
「にせたぬきじる」と「にせだぬきじる」とは、似て非なるものである。誰に教えてもらったわけでもないのに(そもそも初めて見る)この2つの違いがわかるって不思議だ。日本語ネイティブではない人はどうなんだろう?機会があれば聞いてみたい。マイボイスは何かで読んだなぁなんだったかなぁ。とにかく全編楽しくて、あっという間でした。こんな授業受けてみたかったな。2022/08/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19729060
  • ご注意事項