編集者ディドロ - 仲間と歩く『百科全書』の森

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編集者ディドロ - 仲間と歩く『百科全書』の森

  • 著者名:鷲見洋一
  • 価格 ¥4,224(本体¥3,840)
  • 平凡社(2022/05発売)
  • ポイント 38pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582703634

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内容説明

フランス啓蒙思想の金字塔『百科全書』。壮大なプロジェクトの全貌を編集長・ディドロを通して、精緻かつ自在な分析で描き出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

20
『百科全書』の編集に携わったディドロの活動を通して18世紀フランスの出版事情や王権と宗教界の関係なども著述。出版統制や宗教界からの圧力、事後検閲など厳しい環境の中での刊行だったようだ。ディドロが多種多様な分野から執筆協力者を集め、専門家のネットワークを築き上げる。ここで「諸意思の協調」とそれを支える「身体的共感」として政治学と生理学を結びつける議論展開がなされる点に注目。◇かなりハードルは高い、ただ学術書としての体裁ではなく脚注も省略されているので、本を抱えて都度巻末を確認する作業がなく腕は楽だった。2022/10/15

志村真幸

1
 895ページという驚きの厚さである。しかも、ほとんど書き下ろしらしい。著者の研究人生の集大成となる一冊だ。  ディドロと『百科全書』について、最新の研究状況から、いまわかっていること/問題とされていることが順序立てて解説されていく。  ディドロとはどんな人物だったのか。編集と発行の過程。図版をどのように読み解くべきか。政治問題との距離感はどうなのか。  いずれも重要な問題であり、非常に明確に論じられており、説得力もある。  厚さが気にならないだけの魅力と読みやすさ。読み終えて、腕が疲れているのに気付く。2023/09/18

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