- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
2017年、人手不足とコスト増大を理由に、荷受け量の抑制と運賃の値上げを表明したヤマト運輸。日本郵便や佐川急便もこの動きに追随した。それから4年、物流業界の様相は異次元の競争に突入した。主役は「アマゾン」。ファーストリテイリングよりも売上規模の大きいアマゾンジャパンは、物流網を再構築し、よりコストの安い中小運送業者や個人事業主へ業務を委託している。その波は大手小売り業界を巻きこみ、倉庫や配送が大手の物流会社から小売業へ移っている。「アマゾン化」した物流システムは、小売りと消費者に何をもたらすのか。各社の現状を探る。
本誌は『週刊東洋経済』2021年8月28日号掲載の30ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。その後の経済や社会への影響は反映されていません。
目次
〔プロローグ〕アマゾン日本法人トップ退任の波紋
ECの荷物が急増 需要爆発で変わる勢力図
背水のヤマト・ヤフー連合
INTERVIEW 「ラストワンマイルだけじゃない」(ヤマト運輸・阿部珠樹)
INTERVIEW 「とにかく早く届けることが大事」(ヤフー・畑中 基)
視界不良の楽天・日本郵便
委託業者の期待と不安
深まる個人ドライバーの苦境
ネットコンビニの最前線
COLUMN 買い物代行サービスの可能性
打倒アマゾン最終決戦
INTERVIEW 「英オカド流の新拠点に自信あり」(バラット・ルパーニ)
COLUMN 独自の生鮮ECに挑むクックパッド
小売業の「物流自前化」
配送品質で戦う家電量販
INTERVIEW 「将来的にEC比率5割を目指す」(ヨドバシカメラ・藤沢和則)
店舗受け取りに振り切るワークマン
INTERVIEW 「来店でファンになってもらう」(ワークマン・土屋哲雄)
巨大物流施設 なだれ込む世界のマネー
〔エピローグ〕「アマゾン化」した世界に待っているもの