内容説明
『ウルトラセブン』の作曲家・冬木透の半生と創作活動について、初めて書籍としてまとめた1冊。満州で過ごした幼少期にどのような体験をし、戦後、いかにして音楽の道へ進むことを決意したのか。そして本書では『ウルトラセブン』の制作工程の秘話や、冬木自身が印象に残っている楽曲、それらを語る上で欠かせない各監督との思い出を大公開。さらに冬木の作曲の根幹にあるクラシック音楽や、本名の蒔田尚昊名義で発表した宗教音楽などの作品についても収載した盛りだくさんの1冊!
目次
第一章 私の音楽の源泉 ~満州・上海と広島時代
第二章 東京へ ~ラジオ東京勤務
第三章 ウルトラセブン
第四章 TBS退社から現在まで
第五章 クラシック音楽と私
特別談話 「冬木家で育った私の幼少時代」岡本舞(俳優
冬木透・長女)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
74
ウルトラセブンの音楽を創った冬木透の半生記。「ウルトラセブンが音楽を教えてくれた」の著者・青山通が取材しまとめ上げている。満州から引き揚げてきた冬木透の大元にはクラッシック音楽があるようだ。そこから、あのウルトラセブンの音楽が生まれてきたのだ。ウルトラセブンの音楽の制作裏話もある。円谷一から渡された詩が足りず、「セブン、セブン、セブン」という連呼を入れたとか、円谷一から詩が渡されず仕方なく「ワン、ツー、スリー、フォー」と入れて名曲「ULTRA SEVEN」が生まれたとか。冬木透の人の良さも見えてくる。2022/06/05
kei-zu
20
「ウルトラセブン」の音楽で有名な音楽家による人生の振返り。ウルトラ関係では物故者が少なくないので貴重な証言集でもある。本書の代名詞は「ウルトラ」とあるが、生地の満州の描写や黎明期のテレビ放送の話しが興味深い。TBSを退社後、学校の先生もなされたそうで、豊富な人生体験が作品に深みを与えていたのでしょうか 。2024/12/01
BATTARIA
8
ウルトラセブンの最終回で、モロボシダンがアンヌに「僕は人間じゃなくてウルトラセブンだ」と告げたシーンで、著者がシューマンのピアノ協奏曲、それもディヌ・リパッティを選んだ理由についての言及は、やはり引き込まれた。バイオリン、フルート、トランペット、オカリナといった楽器の特性の話、自分が現役演奏者のときに、もっと知っておきたかった。「もっと勉強しておけばよかった。今から勉強しても間に合わない」米寿間近の著者の言葉が重い。人生百年というけど、青年期や壮年期と同じようにいつまでも学び続けられるわけじゃないから。2023/09/24
いりあ
8
「ウルトラセブン」の作曲家として知られる冬木透氏の半生を青山通氏のインタビューをもとにまとめたものです。普通に半生を追いかける内容ではなく、後に作曲される数々の名曲へ、冬木透氏の経験がどのように影響を与えたか、ご本人の考察も読めます。ウルトラシリーズに関しては、かなり細かい当時の録音状況などもあり、とても興味深い内容になっています。本書を読んだ後だと、楽曲を聴くときの楽しさが数倍に増します。2022/07/08
qoop
7
冬木透氏の音楽家人生を振り返る一冊。特にウルトラセブンのBGM作/選曲に一章ぶん割かれており、本書企画の意図が良く分かる。こちらの興味もそこから始まっているのでありがたいが、氏の満州時代も、同地での音楽への目覚めやラジオ局勤務につてなどを筆頭に興味深く読んだ。先学の身で何もわからないため、改めて満州の音楽事情を知りたくなった。2022/10/10
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