集英社インターナショナル<br> ウルトラ音楽術(インターナショナル新書)

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集英社インターナショナル
ウルトラ音楽術(インターナショナル新書)

  • 著者名:冬木透【著】/青山通【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 集英社(2022/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797680980

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内容説明

『ウルトラセブン』の作曲家・冬木透の半生と創作活動について、初めて書籍としてまとめた1冊。満州で過ごした幼少期にどのような体験をし、戦後、いかにして音楽の道へ進むことを決意したのか。そして本書では『ウルトラセブン』の制作工程の秘話や、冬木自身が印象に残っている楽曲、それらを語る上で欠かせない各監督との思い出を大公開。さらに冬木の作曲の根幹にあるクラシック音楽や、本名の蒔田尚昊名義で発表した宗教音楽などの作品についても収載した盛りだくさんの1冊!

目次

第一章 私の音楽の源泉 ~満州・上海と広島時代
第二章 東京へ ~ラジオ東京勤務
第三章 ウルトラセブン
第四章 TBS退社から現在まで
第五章 クラシック音楽と私
特別談話 「冬木家で育った私の幼少時代」岡本舞(俳優
冬木透・長女)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

74
ウルトラセブンの音楽を創った冬木透の半生記。「ウルトラセブンが音楽を教えてくれた」の著者・青山通が取材しまとめ上げている。満州から引き揚げてきた冬木透の大元にはクラッシック音楽があるようだ。そこから、あのウルトラセブンの音楽が生まれてきたのだ。ウルトラセブンの音楽の制作裏話もある。円谷一から渡された詩が足りず、「セブン、セブン、セブン」という連呼を入れたとか、円谷一から詩が渡されず仕方なく「ワン、ツー、スリー、フォー」と入れて名曲「ULTRA SEVEN」が生まれたとか。冬木透の人の良さも見えてくる。2022/06/05

BATTARIA

7
ウルトラセブンの最終回で、モロボシダンがアンヌに「僕は人間じゃなくてウルトラセブンだ」と告げたシーンで、著者がシューマンのピアノ協奏曲、それもディヌ・リパッティを選んだ理由についての言及は、やはり引き込まれた。バイオリン、フルート、トランペット、オカリナといった楽器の特性の話、自分が現役演奏者のときに、もっと知っておきたかった。「もっと勉強しておけばよかった。今から勉強しても間に合わない」米寿間近の著者の言葉が重い。人生百年というけど、青年期や壮年期と同じようにいつまでも学び続けられるわけじゃないから。2023/09/24

qoop

7
冬木透氏の音楽家人生を振り返る一冊。特にウルトラセブンのBGM作/選曲に一章ぶん割かれており、本書企画の意図が良く分かる。こちらの興味もそこから始まっているのでありがたいが、氏の満州時代も、同地での音楽への目覚めやラジオ局勤務につてなどを筆頭に興味深く読んだ。先学の身で何もわからないため、改めて満州の音楽事情を知りたくなった。2022/10/10

いりあ

7
「ウルトラセブン」の作曲家として知られる冬木透氏の半生を青山通氏のインタビューをもとにまとめたものです。普通に半生を追いかける内容ではなく、後に作曲される数々の名曲へ、冬木透氏の経験がどのように影響を与えたか、ご本人の考察も読めます。ウルトラシリーズに関しては、かなり細かい当時の録音状況などもあり、とても興味深い内容になっています。本書を読んだ後だと、楽曲を聴くときの楽しさが数倍に増します。2022/07/08

NBかえる同盟

5
購読している新聞の書評を見て。青山氏の「ウルトラセブンが『音楽』を教えてくれた」は面白く読んだものの、それほど熱心なマニアでもないので、作曲家・冬木氏の体験記にどれくらい共感できるかな…と思いつつ読み始めたら、これが結構面白かった。放送業界に就職した頃のエピソードは興味深いものがあったし、所々で紹介されるクラシックの名曲は「聞いてみたいな」と思わせるものが多い。冬木氏のような大家でも「もっと勉強していれば良かった」と考えているのだなぁ。頑張らねば。2022/07/16

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