内容説明
32歳、念願叶い刑事になった二宮信次郎が配属されたのは、目黒南署の地下に新設された犯罪予防捜査チームだった。署長の肝煎りで集められたのは、クセの強すぎる組織のはみ出し者ばかり。「吹き溜まり(=ドリフト)の6人」、D6と呼ばれて、やる気のない同僚に反発しつつ奮闘する信次郎。自由が丘で一人の少女を補導したことで、奇妙な事件に巻き込まれていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sadapon
14
早見氏の作品は初めて読みました。時代小説も描かれているようです。主人公の信次郎は一途な気質であるところからそういう所から来ているのかなって思いました。意外な人間関係にもほっこりされられます。ドラマのようにとても読み易くしっかりミステリーを味わう事ができました。本格ミステリーや重苦しい小説も良いですが、小休止にこう言った作品も良いですね。2021/12/16
トリプルアクセル
9
組織からはみ出した6人がチームを組み、事件解決に臨む警察小説。テレビドラマにありそうな設定だが、平易な文章で読みやすく、ドラマのようにノンストップで楽しめた。途中明かされる人間関係には思わずニヤリ。次作は主人公の信二郎以外の活躍をもっと見たい。2018/03/23
mercury
2
熱血新米刑事が売春しようとした女子高生を補導。女子高生の更正のために接触を繰り返すうちに、殺人事件のヒントをつかみ、解決に取り組む。面白かったがまだ登場人物紹介編という感じ。2018/07/04
天野川 凛
0
一つの売春未遂事件を発端に事件に踏み込む主人公を描いた小説。少女との出会いを発端に人間関係の網が広がってゆき、最終的に全てが繋がる、ミステリーならではの感覚を味わうことができた。2018/04/26