内容説明
「ドS刑事」シリーズ著者が贈る
ノスタルジックホラーの最高傑作!
狂気の馬鹿笑いが鳴り響く
1980年代、ゲームに明け暮れた少年少女の冒険記
子どもたちはなぜトンネルで消えたのか?
駄菓子屋でゲームに明け暮れる中学2年の哲太。
ある日、最新機種『ゼビウス』を完全攻略する女の子が現れた。
転校生の珠代だ。彼女は哲太たちとともに、
心霊スポット・旧本坂トンネルを訪れる。
しかし、仲間の内、ひとりだけ帰ってこない……。
トンネルで相次いで失踪した子どもたちの共通点を探ると、
あるゲームが浮かび上がった。『イーヴィル・デッド』だ。
失踪した仲間を救うために、彼らは奔走する。
三つ叉槍、口裂け女、放火された映画館、村の呪い……。
トンネルで待っていた魔物とは!?
予測不能ホラー×ミステリーの新傑作!
【目次】
プロローグ
坪井哲太
久米龍太郎
坪井哲太
加茂満雄
麻生珠代
坪井哲太
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
208
七尾 与史は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、著者版少年時代、ノスタルジックホラー(但し、最高傑作ではない)でした。著者と世代が近いため、'80年代の世相を懐かしく感じながら読みました。しかし口裂け女が登場するとは思いませんでした(笑) https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-53805-12022/07/27
海猫
99
80年代を舞台に、少年少女たちが悪魔と対決するホラー小説。世相や風俗、空気感が良く描けていて雰囲気がある。私もこの時代に中学生だったので、主人公らに同化しやすい。ホラーなので当然、怪異な現象は起こるけれど、この時代に生きていた子供にとって怖いものが出てくるのが、なんとも懐かしかった。口裂け女とか、昔は怖かったもんよ。心霊スポットとか都市伝説、TVゲームに潜む怪物などほぼ子供たちだけで謎を追い立ち向かう展開は、ジュブナイルな味わい。終盤はけっこう派手で盛り上がった。懐かしくて楽しく、夏に読めて良かった一冊。2022/07/26
ままこ
87
ヤバいトンネルで消えた友達を救うため奮闘する中学生達。口裂け女が話題になった世代には懐かしいワードがゴロゴロ出てくる。少年探偵団風ライトホラー。2022/08/26
yukision
64
80年代の子供たちが主人公。駄菓子屋に置かれたゲーム機をクリアした子が相次いで古いトンネルの中で失踪する。子供向けの童話のようで,当時子供だった大人向けか。さらっと読める。2022/11/21
雅
64
80年代を舞台に子供達の冒険ホラー。なかなかワクワクできた。イメージしやすい世界観で面白かった2022/06/22