創元推理文庫<br> 皇女アルスルと角の王

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創元推理文庫
皇女アルスルと角の王

  • 著者名:鈴森琴【著】
  • 価格 ¥999(本体¥909)
  • 東京創元社(2022/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488529079

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内容説明

皇帝の末娘アルスルは、特別な才能もなく人づきあいも苦手で、いつも皆にがっかりされていた。そんなある日、舞踏会に出席していた彼女の目の前で、父が何者かに暗殺されてしまう。アルスルは皇帝殺しの容疑で捕えられ、無実の訴えも空しく帝都での裁判で死刑を宣告される。部族の裁判を受けるため、一族の所領である城郭都市ダーウィーズに護送されたアルスルを待っていたのは、鍵の城の城主リサシーブ。だがその正体は……。人よりも優れた能力をもつ獣、人外が跋扈する世界を舞台に、変わり者と言われた少女の運命を描く異世界ファンタジイ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

79
忘却城シリーズと同じ世界の物語ですが、舞台となる大陸が違うのでだいぶ雰囲気も異なります。こちらの方がからりとしていてシビアな状況でも明るく感じます。主人公のアルスルは何故両親に好かれなかったのか謎なくらい可愛らしい素直な少女。脇を固める登場人物達も個性派揃いで会話が楽しいです。馬や豹、犬、猫など様々な人外が時に恐ろしく、時に愛らしく活躍するのも面白い。まだまだこの世界の物語を読んでみたいです。2022/07/31

すがはら

43
忘却城と同じ世界観。北砂の女は格好良い。題名から言って角の王とアルスルの対比が主題なんだろうけど、表紙は白豹とアルスル。精神が人外に近いと判定されたアルスルは読者にとって好印象に描かれたのに、人の記憶を取り込んで思考が人に近くなった人外の王は獣として許されざる存在となってしまうとは。楽しむために狩りをしたり珍味を味わいたくて一部分だけ食べて捨てるのが「おぞましい」のは誰が何に対してやった場合でも等しいはずなんでしょうに。人間の身勝手さを知る一冊でした。2022/07/09

りー

33
文章に生理的なものを刺激されるので、ぬるっとした粘膜のような「愛」がちょっと気持ち悪かったのは置いておいて。アルスルは、冲方丁のマルドゥック・シリーズ主人公バロットにすごく似ている。あぁもう少し続きが読みたい、アルスルの勇姿を見ていたい、と思ってしまった。続編、出ないかしら。解放された白豹のリサシーブも気になるし、ルカの「6年後」の予言も知りたい!そして、うぅぅ犬でも猫でも良いから、今すぐモフモフしたいのよー😭という人間の本能がメラメラと!2023/02/05

canacona

31
netgalleryにて。人外と人間、世界観が良かった。父皇帝殺しの罪で捕まったちょっと変わり者の末娘アルスル。予知能力を持つ人外リサシーブと出会い、人外の王の一匹を倒すことになる。今まで理解者のいなかったアルスルの成長や、リサや仲間との交流もあって、ストーリーも難しくなく、子どもが読んでもいいんじゃないかと思ったのに、途中でちょっと生々しい描写もあったりしてどっちつかず感が残ったなぁ。世界観がいいので、別の物語があるなら読んでみたいな〜。2022/05/30

ネロ

30
ずっと気になっていたこちら、やっと読めました!良い世界感ですね。もふもふ好きにはたまらないです。文体も柔らかく、入っていきやすい世界なのですが、まず人外というワードがちょっと気になりました。人ではないもの…ということなんでしょうが、なんだか雑な感じで。人間は人外を使役し共存しているけど、六災の人外王は人を狩るし危険だから駆除しなければいけない。この駆除という言い方もなんだかな。人間と人外の間にある確執をもう少し丁寧に書いてほしかったです。でも面白かったので次の巻も読みます!2023/11/28

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