内容説明
インテリジェンスを制する者が国を治める。徳川260年の泰平も崩壊も極秘情報をめぐる暗闘の成れの果て。将軍直属の密偵・御庭番、天皇を見張る横目、実は経済スパイだった同心──近世政治史の泰斗が貴重な「隠密報告書」から幕府情報戦略の実相を解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
110
幕府の隠密が各藩の内情を探る設定のマンガやドラマは荒唐無稽な創作と思っていたが、かなり事実に近かったようだ。御庭番や隠密廻り同心などの情報組織を有し、朝廷や大名のみならず民意まで収集していたからこそ、徳川の支配体制は長続きしたのがわかる。幕臣も身辺調査で問題ありとされると役に就けなかったのだから厳しい。また異国船打払令が薪水給与令に切り替わったのも、オランダ情報で英国海軍を刺戟しないよう水野忠邦の独断で決められたという。幕末に朝廷情報の収集に失敗して討幕を招いた経緯は、情報と政治の関係を考えさせられる。2022/06/26
スプリント
10
目付けや御庭番がいながら幕末の京都は志士の跋扈を許してしまったのはなぜなんだろう。2025/03/16
ゆぅ
6
江戸時代、幕府の情報収集についてまとめた本。御庭番の他にも組織図を示して、どの役職がどんな場所でどんな情報を収集するか解説。わかりやすかった。長崎や蝦夷の話も多かったです。2022/09/21
takao
3
隠密で情報集約2022/08/24
Riko
3
図書館で借りた2022/06/29
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