時代小説文庫<br> 大江戸亀奉行日記

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時代小説文庫
大江戸亀奉行日記

  • ISBN:9784758431491

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内容説明

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所は上野不忍池、イシガメたちがのどかに暮らすこの池を、突如覆った不穏な空気──上方からクサガメ、アメリカからはミドリガメが移住してきたのがその理由だ。無法者と化した彼らに対してか、イシガメの中には右傾化するモノやフェミ論を唱える者が現れて、まさに一触即発の状態に!亀奉行・亀山左衛門尉俊寛の悩みも増すばかりなのだった……。カメたちの日常をユーモアと風刺たっぷりに描く、本邦初の生体環境時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ツキノ

12
以前から気になっていた図書館本。ふふふ、と笑っちゃう。けどこの憤り、人間がもたらしたものなんじゃ?初めて読む松井今朝子作品がこれでいいのか、という疑問も。他も読みたい。2019/06/26

ノニコニ

5
松井さんはどういう経緯でこれを書くことになったのか。 少し残念な印象。もっと毒をもって皮肉ったら読み応えあったかも。亀を例に挙げて生物が抱える問題を提起したものか。 桜が咲いたら不忍の池のほとりで日がな一日ボーっとしたい。2025/03/01

sa-ki

2
イシガメたちが暮らす上野不忍池に、上方からはクサガメ、アメリカからはミドリガメがやってきて一触即発。四人の倅と右旋回する石亀慎太郎が若者に人気で、メスたちは亀野千鶴子のフェミ論に傾倒ってなんだこれ(笑) しかも品がない。2014/06/28

renren

2
生態環境小説兼現代の風刺的作品。倅と右旋回で泳ぐ石亀慎太郎(男根崇拝的信者がつく)とかフェミ亀亀野千鶴子とか、ほんとにいいのか(笑)。松井さんスゴイなw でも歌舞伎ってできた同時代的にはこういうものだったかもね。刺激的で戯画的。2011/10/30

tsubamegou

2
イソップ、あるいは、鳥獣戯画のような寓話。深遠で辛辣な風刺のようでもあり、ただ愚かな亀たちの愚かな話のようでもあり。今までの松井さんの作品とはまったく違っていた。2010/01/28

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