内容説明
ぼくの心の中に忘れられない人がいる。何事にも几帳面で真面目な父ではなく、定職に就かず、何事にもいい加減、不まじめで、やりたいことしかしない叔父。ぼくの人生の岐路に突然に現れては混乱を巻き起こした男。いじめに遭っていた子供時代、悶々としていた学生時代、そして……。でもそんな叔父にぼくは救われてきたんだ。『嫌われ松子の一生』『百年法』の著者が、生き辛さに悩むすべての方にエールを贈る感動作! 単行本『いよう!』改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Junichi Yamaguchi
26
『いようっ!』… この叔父のように生きていけたら、幸せかもしれない。 二本指での敬礼、似合うようになるにはハードルが高そうだ。。2022/08/01
kaikoma
3
地道に社会通念上全うに生きる事は、実はとても格好良いと思うのですが、後先考えない鯔背な生き方にも憧れます。子供の頃に、大人は好き勝手に生きて楽しそうに見えたのは、多分この作品にも影響している昭和の日本映画の不朽の名作のイメージからだと思います。2025/10/25
義経Ⅷ
3
読んでいて不思議な感覚に包まれる。 子供の頃は叔父さんのようになりたいと憧れるのはすごくわかる!大きくなったらこんな大人になっては駄目だと思うのもわかる。 でも男の子は永遠に子供だからやっぱり叔父さんのような生き様に憧れるよね。 もちろん死に様も大事です。2022/05/18
nishinohawk
2
ふらふらしている叔父の話。でも子供の視点からはヒーローになっていた。父は厳しく、母も助けてくれるわけでもなくいじめられ、塾にいかされ辛い思いをしている時に遊びを教わる。自分もいたなあ、近所にいた悪いお兄さんみたいな存在。小さい頃は楽しいことを教えてくれる年上は憧れがあった。自分では思いつかないようなことを教えてくれると無条件で好きになって、いくらでも引っ付いていった記憶がよみがえる。俺もこんなカッコいい人になりたいな2023/06/24
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