内容説明
海の中ならどこでもクジラの歌声が聞こえる、サケは海の中で故郷のにおいを嗅ぎ分ける、ニシンのおならが冷戦の緊張を高める……少年時代、イワシに話しかけられた(!)著者が読者に披露するのは、海の生き物たちが人間に語りたがっている“物語”。自然科学的な話題から歴史上のエピソードまで、海の魅力を余すところなく伝える海洋エッセイ。あなたの人間生活に役立つ魚からのヒントもたくさん!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
to boy
18
図書館で目に留まり借りてきたが、あまり面白くないので流し読み。海が大好きな物理学者が書いたエッセーみたいなもので魚のちょっとした豆知識とかエピソードが書かれているのだがどうも興味が沸かなかった。2022/01/22
C-biscuit
15
図書館で借りる。最近流行りの〇〇な生き物のような本であるが、エッセイになっており大人はこちらを読むのが良いと思う。タイトルの通り、イワシから始まりイワシに終わるような構成で、海の生き物の生態的なところから、缶詰などの食料や料理など多岐に渡り、盛り込まれている。海の中の方が色々な音が聞こえるというのはなるほどと思う。海洋環境雑音というようであるが、さまざまな音が混じり合っているとのこと。人の知らないことも多いが、歴史上失われてしまったことも多いと感じた。絶滅危惧種もそうであるが、合わせて文化も大事である。2022/08/15
海星梨
7
フランス語の翻訳ってなんか流れるようで頭に引っかからないよね。読み心地はいいけど、読んだ後になにも残ってない感じ。翻訳者さんは河合隼雄さんって本名か知らんけど、せめて名前の漢字を変えた方がいいマジで。ユング心理学の人かと思ってビビった。2024/06/18
カエル子
5
イワシの鱗が、木の年輪のように生育の記録を伝えるものになってるとか知らなかったわー。ニシンのおしゃべりのおかげでロシアがあらぬ疑いをかけられかけたとか、タツノオトシゴの育児の仕組みとか、いろいろ面白い。毛の生えた脚を使って水を飲み、目の下についた触覚から排尿するロブスターが大好物だと言える時代に生まれて良かった笑。他にも海の生物たちのアレコレを情緒的に語り聞かせてくれるのだけど、著者がフランス人だからかな……、なんか回りくどいというか、詩的に語ろうとし過ぎているというか、読後感がちょいダルイ。2025/05/06
よしあ
4
専門的なツッコんだ内容と思いきや、エッセイだったようです。言語の関係か、生き物の擬人化が多く、精確さとは違う「物語」なんでしょう。これが著者の持ち味か? テーマを決めて出版される本、という制約のせいか、このへんの事情もよく分からない。好きな事を書いた、自費出版な感じなのかな。読者対象層も低めみたいで、ハードカバーにしては物足りなかった。2022/12/26
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