光文社新書<br> なぜ日本からGAFAは生まれないのか

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光文社新書
なぜ日本からGAFAは生まれないのか

  • 著者名:山根節/牟田陽子
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • 光文社(2022/05発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334046118

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内容説明

スティーブ・ジョブズから提携を持ちかけられたソニー。グーグルからアンドロイドOSの共同開発を提案されたNTTドコモ――。日本にも存在していた巨大なシーズ(種)。その種は芽吹くことなく、今日も日本経済は停滞している。なぜ日本は種を育てることができなかったのか。これからGAFAのような企業が日本に生まれる可能性はゼロなのか。その答えを4社の軌跡を辿りながら探る。低成長の迷宮から抜け出すための企業論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

25
高品質・高機能の製品をつくることで産業革命の最後の波に乗り、「Japan as No.1」と言われるまでに成長した日本企業。しかし、情報革命の前に「失われた30年」を無為に過ごし、明日への道筋が見出せなくなっている。その間、GAFAMに代表されるアメリカ発のテック企業が世界市場を席巻。失敗を恐れず、空気を読まず、不可能に挑戦し、挑戦する若者を支援する文化がその発展の基盤。若者・よそ者・バカ者が世界を変える。いずれも今の日本には不足。しかし日本には一夜にして180°転換する能力がある。まだ希望はある!2022/08/30

Tαkαo Sαito

21
全体的に内容が薄くて、あまり得られるものはなかったけれどGAFAの概要、日本の現状をおさらいしたい人にはちょうどいいかもしれない。結果的に、まえがきのNIKEとオニツカとの馴れ初め〜決裂までの話が一番面白かった。なぜ日本からGAFAが生まれないのか?→「日本だからです」「ジャパンだからです」で片付いちゃうんだよなぁ笑。最後はお決まりの、「日本にはまだポテンシャルがある、変わることができる!」みたいなメッセージで終わっているが個人的にはもう諦めている。日本では貧富の差はさらに広がると思っている…2022/08/13

まっと

16
GAFAそれぞれの歩んだ道と、日本の感覚では特異とも言える創業者たちの思いを数多ある資料からケースとしてコンパクトにまとめ、日本の現状、社会構造と対比しつつテーマを掘下げていく。冒頭はナイキを育てたオニツカ、という構図で日本がかつてはお手本だった姿が語られるが、今世界を席巻しているGAFAの創業者達に共通するのは「夢物語」から始まった「理念」だ。ただ、最終章のトヨタやソニーの最近の取組を見るに、日本もまだまだ期待してよさそうだ。成功体験を捨て挑戦を応援する姿勢次第ということか。考えさせられる一冊だった。2022/12/25

はるき

16
 何か、ざっくりしたまとめだなぁ。参考文献をしっかり載せてますが、引用が多すぎる気がします。日本の未来を漠然と怖がるのではなく、かといって楽観主義に走らず、フラットな意識を持ちたい。何にしても、勝者総取り。弱肉強食。それを永遠に続けるってしんどすぎないかい?2022/08/19

tolucky1962

9
GAFAと日本を比較。 アップル:自己中心が革新の源。高圧的で細かく美意識を貫く創業者。 グーグル:学生2人で創業。売上げは広告でOSは無償。ロボット検索と巨額投資。YouTubeやアンドロイドを買収。 FB:高額買収提案でも社を売らず様々な社長から学ぶ。今後メタバース対応が課題。 アマゾン:書籍販売にレビューやお勧め機能を追加。投資に注力。キンドル,AWSなど新事業に積極的。 時間厳守,服従,反復作業は日本向き。米国は規制緩和と研究開発支援。成功体験を捨て挑戦する若者を応援しないと未来はない。 2023/04/09

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