双葉文庫<br> やがて飛び立つその日には

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双葉文庫
やがて飛び立つその日には

  • 著者名:石野晶【著】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 特価 ¥363(本体¥330)
  • 双葉社(2022/05発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575525717

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内容説明

自然豊かな里に暮らす花守ひばりは、虫をこよなく愛する活発な少女。2人の幼馴染と一緒に充実した子供時代を送っていたが、十五歳の誕生日に、亡き母が生前遺したメッセージを聞き、自らの命にまつわる数奇な運命を知ることになる。知らされた事実に衝撃を受けつつも自分の目指す道を信じて進むひばりに、やがてこれもまた運命的といえる1人の男性との出会いが訪れ……。今を懸命に生きていくこと、そして命を繋いでいくことの尊さを知る感動作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

るな

60
楓のおすすめです!感動する。2022/09/23

tenori

34
既視感があると思ったら「彼女が花に還るまで」の続編(後日譚)だった。遠野物語的な伝承や民間信仰がベースにあって、それらを現代に置き換えてみせる作風と作者の出身地でもある岩手の風景描写は美しいのですが、正直「彼女が~」で終わらせて欲しかった。遺される者と遺していく者、それが対になっているだけで結末が見えてしまうからテーマは重たいのに深みに欠ける感じ。まさかこの作品も次への布石ではないですよね。辛口になってしまいましたが別の切り口を期待したいです。2024/11/15

よっち

33
美しい自然に囲まれた里に暮らし、虫をこよなく愛する活発な少女花守ひばり。十五歳の誕生日、母が遺したメッセージにより、自らが背負う数奇な運命を知る第二弾。自らを産んですぐに亡くなってしまった母が遺したメッセージに気づいてしまったひばり。その事実に翻弄されつつも望む未来を進む彼女に、やはり運命的ともいえる出会いがあって、前作から引き続いてのある意味必然とも言える展開でしたけど、覚悟を決めたひばりとそれに向き合った家族の複雑で切なくなる、けれど命を繋いでいくことの尊さを感じさせてくれる結末が印象的な物語でした。2022/07/12

31
1人しか存在できない花守の娘。子を産むと亡くなってしまう運命。昆虫の運命と重ねているところに命の儚さ、尊さを感じることができる。また、今この瞬間を後悔しないよう精一杯生きる姿に涙腺が緩んでしまう。 そして、この物語はそんな運命を受け入れ、命のバトンを次の世代に渡すという、普通の人は耐えられない宿命を色々な困難がありながらも、親友達や愛する人と乗り越え、精一杯命の終わる瞬間まで生きることを諦めない主人公・ひばりの生き様が描かれている。この本でまた命の儚さ、最後まで生きることへの大切さが分かった。2023/06/14

23
楓ちゃん、るな、綾人の読んだ本より♪命の儚さが書かれているお話でした。自分は死んでしまうが子供を産み、次の命に繋げる。花守の娘の繋がりは切れてしまうが自分は生きることができる。究極の選択だと思います。きっと今まで繋いで来た花守の娘を繋ぐ方が周りからみて良い選択ということは主人公もわかっていたと思います。でも、自分の人生を捨てるという恐怖。どちらを選択するかによって周りの人生も変わる。そんな辛さや悩みを抱えながらも毎日を生きている。命を簡単に捨ててはいけない。命の大切さを再び思い出させられるお話でした。2023/07/27

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