徳間文庫<br> もうこれ以上、君が消えてしまわないために

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徳間文庫
もうこれ以上、君が消えてしまわないために

  • 著者名:鹿ノ倉いるか【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 徳間書店(2022/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198947392

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内容説明

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第1回次世代作家文芸賞受賞作品!
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私はまだ成仏したくないんです

幽霊に懇願されたのは――
未完の恋愛小説の代筆だった!

毎日を無気力に生きていた大学生の僕
元作家の美女(?)幽霊

二人の奇妙な共同作業が始まった

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「これから伝えることをパソコンで打ち込んでください」

引っ越したアパートで女性の奇妙な声がした。
切迫感に急き立てられ入力していくと、それは何かの物語らしい。
なんと彼女は……元小説家の幽霊だった!
 未完の次回作に未練が残り成仏できない。
パソコンを触れない自分の代筆を引き受けてほしい。
もし出版にこぎつけられたら印税はあなたのもの。
甘い言葉に誘われ〈ゴーストライター〉を引き受けた僕だったが、問題が一つあった。

彼女の記憶が徐々に消えつつあるのだ。
急がなければ!

 可愛いけど皮肉屋な元作家の美女(!?)幽霊と、
毎日を無気力に過ごしていた大学生の僕。
AA1二人の奇妙な共同作業が始まった――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

26
毎日を無気力に生きていた大学生の都賀。彼が引っ越したアパートで元作家の幽霊・草壁久瑠美と出会い、その遺作を共同作業で書き始める物語。未完の次回作が未練だという久瑠美に、印税を報酬代わりに執筆に協力することになった都賀。今の作家は編集にこんなこと言われているのかな…とか思いながら進む展開でしたけど、共に過ごす彼女のこと知ってゆく中で都賀もまた少しずつ変わって、こんなに近くにいるのに触れられないお互いに切ない距離感と、いろいろと奔走してくれる都賀を思う不器用な久瑠美の隠された真意がなかなか印象的な物語でした。2022/06/16

MINA

15
第一回次世代作家文芸賞大賞受賞作ということで、最寄りの書店にて入口で平積みされてたので思わず購入。読みやすく、ちょっぴり切ないけれど一筋の希望を見せてくれて心温まる読後感。買って良かったと思えた。ライトな恋愛ものかと油断してたけれど、嬉しい誤算だったかも。主人公の男の子・都賀が過去に捕らわれひねくれてそこから抜け出せないでいるのも、幽霊の彼女が一筋縄ではいかない厄介な性格なのもどこか親近感を持てた。私も気持ち良く騙されてた。幽霊との未来なき恋愛でも、都賀が前向きに生きるために必要で素敵な時間だったのだな。2022/05/28

野倉夕緋

0
ライトな文体の中に、チクリと刺さるような言葉が時々見えて、そのたびに胸が苦しくなりました。愛する人がいなくなっても今を生きていくということ。忘れないでいれば、その人は心の中に永遠に生き続ける。最後の観覧車の場面や、都賀と久瑠美が合作する小説の内容、縦読みのメッセージなど、既視感を覚えるような部分もありましたが、それを無視してもいいと思えてしまうくらいに切なさが溢れていました。小説を実際に書きたくなるような話でもあります。2023/05/22

みやび

0
☆32023/04/06

瑠璃

0
すこし違和感少し感じながら よんでは、いたけど最後の最後まで わかんなかった。 すごい! この話のifの話読みたい! すごい話よかった! 2022/08/06

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